人生の半分以上が坊主頭

――ちなみに、その頃の髪型は坊主だったのですか?

 高2で野球をやめてからは、髪の毛は伸ばしっぱなしでした。ファッションにもあまり興味がなかったので、なぜスカウトされたのかは分かりません。でも、それを機会に髪型やファッションにも興味を持つようになって、髪型だけではなく洋服のモデルもやらせていただいていました。

――その後、芸能界に入るきっかけはスカウトになるのでしょうか?

 その美容室の方が、今の事務所の方と知り合いで、事務所の面接を受けるよう勧められました。3カ月間レッスンを受けた後に所属という流れでした。そのときは、カットモデルになったことをきっかけに、将来的には、お世話になっている美容師さんのところで働きたいと思っていたんです。もし、事務所の面接に受からなかったら、美容師の専門学校に行こうと決めていました。

――そして14年、ドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」でデビューされますが、そのときのオーディションの様子は覚えていますか?

 じつは、そのオーディションの前に(スペシャルドラマ)「お家さん」の撮影があって、作品の時代設定の関係で坊主頭だったんです。だから、そのままの髪型でオーディションに行って「野球をやっています」と言ったことを覚えています。その後に出演させていただいたPVでも高校球児の役でしたし、今思うと、人生の半分以上が坊主頭なんですよね(笑)。

2015.06.26(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央