いま世界でいちばん面白くて刺激的な街・東京。久しぶりの休日に東京の街を、ひとり気ままに巡りたい――。

 今回、東京の街をご案内してくださったのは、“ひとり歩き上手”なアートディレクター千原徹也さん。

「僕が行うクリエイティブワークのほとんどは、手描きでデザインしています。基本的に作業はアナログで、それは仕事以外のメモや手紙でも同じこと。だからこそ文房具は、かなりこだわりをもって選んでいます。その際、大切にしているのが見た目と、その文房具が生み出す味。デザインや機能がクリエイティブであればあるほど感性が刺激され、いいものが生まれる気がするんです。東京には数多くの文具店がありますが、自分のお気に入りの一軒を見つけて、手描きやアナログの魅力を再確認してほしいと思います」

 そんな千原さんオススメのクリエイティブな感覚を刺激するアナログ文房具をご紹介します。

» 第1回 「ルイ・ヴィトン」のラグジュアリー文房具
» 第3回 品質とデザインが魅力の「月光荘画材店」

昭和風情溢れる店はアナログ感満載
◆36(サブロ)

 国内メーカーを中心に、懐かしくて、渋くて、おもしろい文房具がノスタルジックな店内に所せましと並ぶ。

古道具店で揃えた什器が並ぶ店内。
ハンコは品数が豊富。ほしのしほや木下綾乃、羅久井ハナ、福田利之などイラストレーターが手がけたオリジナルのハンコは根強い人気を誇る。

「サブロは昭和感が漂う店。ハンコひとつとっても味があっていいですね」(千原さん)

2015.02.22(日)
文=石川博也
撮影=釜谷洋史

CREA 2015年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

東京ひとりガイド

CREA 2015年3月号

世界でいちばん面白い街
東京ひとりガイド

定価780円