料理時間を短縮するお助けアイテムとは……?

 3時間ですべてこなすには、朝からの準備とある程度の「テキパキ感」が必要だ。

 家事を簡単にすませたいが、食事が栄養的に偏るのは避けたい。晩ごはんに少なくとも3品は並べたい。

 そのために朝のうちに晩ごはんのおかずを1品だけは作っておく。夜、冷蔵庫からさっと出せるものが1品あるだけで、それほど苦もなく3品並べることができる。

 飯田さんの家で活躍しているアイテムを教えてもらった。

あっという間に豆乳とバナナのスムージー完成

 朝、活躍するのはバーミックスだ。コップに具材を入れてスイッチオンするだけでいい。今でも朝ごはんのときなどに活躍中。豆乳とバナナなどでスムージーをつくれば、てっとりばやく栄養を取ることができ、朝ごはんのしたくに時間がかからない分、晩ごはんの1品を作る余力が生まれる。

シチューとナスのトマトパスタ。シチューは豆乳を使うのが飯田流

 もう一つのお助け品はル・クルーゼの鍋だ。野菜や肉を全部いれて、コトコト煮込むだけでOK。メインのおかず作りアイテムとして毎日のように活躍中だ。煮物、蒸し物なんでもござれ。調理時間も圧力鍋に似た効果で、普通の鍋よりは短くてすむ。またお鍋自体が可愛いのでそのままテーブルに出すことができるのもメリットのひとつ。大皿などに移す必要がなく、洗い物が一つでも減るのはうれしい。この他、缶詰食材を常備し、メニューに変化を持たせている。

 ワーママ生活も1年7カ月を経過し、マイタイムを確保しながら充実の両立生活にも見えるのだが……。

「いえ、今のように状況が安定するには、少し時間もかかりました」と飯田さん。ご主人は長期出張も多く常に子育てに参加できない事情もあり、復帰直後は、家事の分担ややり方でご主人と意見が合わないこともしばしばあったとか。

 時間がない、男女の考え方の違い、立場の差など、話してもわからないことはたくさん。ただ、諦めてしまっては、いつか必ずまた同じ問題にぶつかることにもなる。「今日はこの話をしましょう、●時からね」。そして徹底的に話す。わからなければなぜわからないか、とことん話すことで、一つ一つ問題をクリアしてきた。キチンと話したいときには外で食事をしたりお酒を飲むなど、お互いにより意見が言いやすい状況を作りながら話しあったという。

 今ではご主人がいるときには子どもの身支度、掃除、保育園の送迎など積極的にこなしてくれている。

 早め早めに段取りをすることでいいサイクルを生み出す。周りの人とのコミュニケーションをしっかりとり、問題を曖昧なまま先送りにしない。この姿勢こそが飯田流「仕事と子育て両立成功の鍵」のようだ。

Column

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2013.02.18(月)
text&photographs:HITOMINA