若手料理人が次々と独立を果たす近ごろの京都。

 確かな技をもちつつ、個性はしっかり打ち出す。その加減はどの店も絶妙で開店と同時に予約困難な店となってしまうのも納得せずにはいられない。

 予約が取れたら京都へ、そんな楽しみ方も良いものだ。


ベクトルを同じくする
自然派ワインと料理

●Dupree(デュプリー)

“大羽イワシのマリネ”1,500円、グラスワインは10種ほど。1,100円、1,200円あたりが中心。

 京都にナチュラルワインを広めたワインショップ「エーテルヴァイン」。その店主・江上昌伸さんが開いたレストランがこちら。

「偶然飛び込んできた物件の話に、それなら頭の片隅にあった“ワインの造り手をもてなす場所”を作ってみようと」

カリフラワー、プチヴェール、小カブをそれぞれの調理法で仕上げた本日の野菜三種盛り 1,600円。

 セレクトするのは江上さん好みの“土と太陽と地下水が育てたブドウを使って、野生の微生物の働きで造り上げたワイン”だ。

 料理も大原で育てられた無農薬野菜や、平飼い卵を産んできた親鳥など大地に根ざした食材を使い、シンプルな調理法でワインと似た質感に仕上げている。

“丹波篠山 猪のサルシッチャ”2,300円。

 表面的なマリアージュではなく、もっと深い部分で響きあうワインと料理に酔いしれたい。

日本家屋を江上さん自ら設計しリノベーション。どこの国ともつかない空間を作り上げた。

Dupree(デュプリー)

所在地 京都市左京区岡崎西天王町68-1
電話番号 075-746-7777
営業時間 17:30~23:00(22:00 L.O.)
定休日 月曜、第1・第3日曜
※予約が望ましい
http://www.dupree.jp/

Feature

今の京都で輝く
若手料理人の新店へ

Text=Mako Yamato
Photo=Kunihiro Fukumori

この記事の掲載号

あらためて京都

CREA Traveller 2019年春号

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。