若手料理人が次々と独立を果たす近ごろの京都。

 確かな技をもちつつ、個性はしっかり打ち出す。その加減はどの店も絶妙で開店と同時に予約困難な店となってしまうのも納得せずにはいられない。

 予約が取れたら京都へ、そんな楽しみ方も良いものだ。


かけるべき時間をかけて
熟成させたワインを提供

●Vena(ヴェーナ)

菜の花のピュレと自家製からすみで味わう、カワハギのカルパッチョ。

 「北欧ヴィンテージの落ち着いた空間で、イタリアの熟成ワインとそれに合わせた季節感のある料理を」というソムリエの池本洋司さんと、「シンプルになり過ぎず、けれど主役が何かがはっきりと伝わるような料理を」というシェフの早川大樹さんがタッグを組んだリストランテ。

子持ちワタリガニと生うにの軽いトマトソースパスタ。

 なかでも個性が際立つのはワインのセレクトだ。

 ヴァンナチュール台頭の流れも全く意に介さず、池本さんが提案し続けるのはピエモンテ、トスカーナ産を中心に、かけるべき時間をかけて熟成させたワイン。

ラビオローネはラトビア産のキャビアを楽しむための一皿。料理はすべて夜の13,000円のコースから。

 古いものは1960年代のオールドヴィンテージまでを揃え、イタリアワインの世界を垣間見せてくれる。

 ワインや家具と同じく、時を経ても色褪せない存在になりそうな料理店だ。

ヴィンテージショップのような店内。

Vena(ヴェーナ)

所在地 京都市中京区室町通夷川上ル鏡屋町46-3
電話番号 075-255-8757
営業時間 12:00~13:00 入店、17:30~21:00 入店
定休日 水・木・金曜の昼、月1回不定休
※要予約
https://www.facebook.com/venakyoto/

Feature

今の京都で輝く
若手料理人の新店へ

Text=Mako Yamato
Photo=Kunihiro Fukumori

この記事の掲載号

あらためて京都

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。