迷うことなく出演を決めました

――「SUITS/スーツ」へ出演を決めた理由は?

チャン・ドンゴン 原作がアメリカのドラマだとは知っていましたが、オファーをいただいた時はまだ見ていなかったんです。それでも台本と企画がとても面白くて魅力的な作品だと思いました。でも、なにより相棒役になるのがパク・ヒョンシクさんだと聞き、迷うことなく出演を決めました。彼と僕の”ブロマンス”を描きたいと言われて、これは面白いドラマになりそうだと思ったんです。

パク・ヒョンシク 実は僕の場合はドンゴンさんと逆で、オファーをいただいた時に即決できませんでした。いただいた台本の難しい法律用語に圧倒されてしまい、出演に不安を感じてしまったんです。そこで原作のドラマを見てみたら、法廷シーンはあまりなく、ハーヴィーとマイクの関係が最高だったんです。そしてハーヴィーにあたる役をドンゴンさんが演じると聞いて、これは絶対にやらなきゃ後悔すると思い、出演を決めました。

 チャン・ドンゴンがテレビドラマに主演するのは、「紳士の品格」以来、6年ぶり。今年はじめ、個人事務所を立ち上げ、その第一作として「SUITS/スーツ」を選んだ。先日もテレビ番組で、韓国人が愛するイケメン史上第一位に選ばれるなどスターオーラは抜群で、そこに渋さも加わり、敏腕弁護士役はまさにハマり役。均整の取れたその姿に、ほれぼれする。

 対するパク・ヒョンシクは、BOYSグループ、ZE:A出身。演技の出来るアイドルとしてグループ時代もドラマに出演していたが、2017年に独立後は俳優業に専念(とはいえ、グループの解散は宣言していない)。時代劇「花郎(ファラン)」、そしてイケメンCEOを演じた「力の強い女 ト・ボンスン」でブレイクを果たし、一気にスター俳優へと上り詰めた。

2018.08.02(木)
文=石津文子