今日の絶景

今日の絶景

発展中のモンゴルの首都が直面する
深刻な大気汚染の意外な原因とは?

Magnificent View #1347
ウランバートル(モンゴル)

(C)Nick Onken / Masterfile / amanaimages

 モンゴルといえば、大草原にモンゴルの伝統的な移動式テント住居のゲルが立ち、馬に乗った遊牧民が行き交う印象が強い。だが、首都のウランバートルを訪ねれば、そのイメージは覆されるだろう。

 街の規模こそ大きくはないが、中心部には高層ビルが並び、高級ホテルも立つ。モンゴルらしさを漂わせているものといえば、その合間にあるチベット仏教寺院やキリル文字の標識ぐらいだ。

 この国の人口の半数近くが暮らすウランバートルは、世界の首都の中でも人口の集中ぶりが最も激しい都市である。1992年に社会主義から資本主義に体制が変わると市場経済が発達。仕事を求めて、地方からの多くの放牧民がウランバートルへ流入したのだ。

 街には、ゲルが点々と立つ「ゲル地区」と呼ばれるエリアもある。これは、かつて遊牧生活を送っていた人たちがゲルを据えて住み着いた、いわば新興住宅街。都会にゲルが立つ風景はユニークだが、彼らが暖をとったり料理をするために利用している石炭が、深刻な大気汚染を引き起こしている。政府はゲル地区の土地を購入し、高い建物に建て替える計画を進めているという。

2017.11.26(日)

文=芹澤和美

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