今日の絶景

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チベット仏教のモンゴル総本山は
ソ連による破壊を経て復興をとげた

Magnificent View #1073
ガンダン寺(モンゴル)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 モンゴルの首都ウランバートルにあるガンダン寺は、10の僧院と寺院からなるこの国におけるチベット仏教の総本山。高さ25メートルの観音菩薩像があることでも知られている。

 創建は1727年。清の雍正帝によって築かれ、人々の信仰を集めた。だが、寺はその後、悲しい歴史を歩む。1938年、この地に進駐したソ連に破壊され閉鎖。約1000人もの僧侶が粛清されてしまった。

 もともとあった観音菩薩像もソ連に持ち去られ、行方不明に。現在の像は、1997年に再建されたものだ。

 寺の前には、不思議な伝説が残る赤い柱がある。この寺が破壊された際、かつて本堂にあったこの柱だけは壊れず、あげくのはてに血を流したのだという。それ以来、この柱には寺の魂が宿っていると考えられ、願い事をすれば叶うと信じられるようになった。

 寺の復興が始まったのは1944年のこと。社会主義政権の監視の下、1990年にはほぼ復興を遂げ、現在はモンゴル仏教界の最高学府も併設している。

2016.09.07(水)

文=芹澤和美

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