すべての面において
上質なカジュアルを用意

洗練されているけれど、とってもすっきりとした内装で“自分の家”感覚を演出している客室。

 人気の水上コテージもシンプルモダンな内装で、ただただ海の青さを愛でながら時の過ぎるのを楽しむ趣向。たしかに、ゆっくりリゾート時間を味わうならば、いきなり葦でできたヴィラ風である必要はまったくなく、むしろ慣れ親しんだモダンな快適さのほうが心地よいのかもしれない。

左:過不足のないファシリティが、センスのいいインテリアに内包されていて、とても使いやすく機能的な客室。
右:壁面すべてがガラス張りなので、露天風呂感覚で浸かれるバスタブ。合言葉は“心地よさ”。

 もちろん、シンプルとはいえファシリティは申し分なく、滞在中1人5枚までのランドリーサービスが無料というのも、海辺のリゾートにはとても嬉しい配慮だ。

スパのラウンジはいつでも利用可能。散歩がてらに寄ってハーブティーをいただくもよし、ついでにサウナに入るもよし。

 スパの“オープンドア”というポリシーも魅力的で、とくにトリートメントの予約を入れてなくとも、ふらりとラウンジを訪れてドリンクを飲んで一息ついたりできるのが、これまた嬉しい。さらには、予約不要のサウナやスチームルームも用意されているので、スパの予約に追いかけられることなく、その雰囲気を味わうことができる。

奥がスーパーになっていて、長期滞在のゲストはここでお買いもの。このスペースは、チェックアウト後のフライト時間までを有意義に使うためのものでもある。

 レストランは全部で4つだが、いずれも個性的。

 日本料理をフィーチャーした「フィーリングコイ」は、近隣のリゾートからもゲストが訪れるという人気だし、「Baazaar」は世界中のいろいろなメニューが楽しめる食のバザール。グルメカフェとデリの「エンペラー・ビーチクラブ」は、カジュアルながら本格的な味が楽しめる。「デスティネーション ダイニング」はサプライズな食卓。ワクワクしながら食事に出かける楽しみからスタートする特別なダイニングだ。

 そしていずれも、すこぶるおいしく、口の中を幸せで満たしてくれる。

朝食は「Baazaar」で。いわゆるウェスタンから麺類も揃ったアジアンフードまで、とにかく選べる。
海を見ながらのランチも、テーブルがセットできる場所ならば、思いのまま。もちろん食後は、ハンモックに直行だ。
木陰に用意されたランチはアジアンフード。これにデリバリーのピザまで加わって、まさにオウチ感覚。

Amilla Fushi(アミラフシ)
所在地 Baa Atoll, Republic of Maldives
電話番号 0660-6444
http://www.amilla.mv/jp/

2017.10.10(火)
文・撮影=大沢さつき