従来のスタイルとは違う、新たな潮流の日本茶カフェが都内に急増中。カフェライターの川口葉子さんがオススメする人気の3店舗をご紹介します。

» 第2回 [蔵前]茶葉専門店「NAKAMURA TEA LIFE STORE」
» 第3回 [表参道]日本茶ニューウェーブのパイオニア「茶茶の間」

新たな日本茶のスタイルに注目
これまでにない世界観を楽しんで

 日本茶カフェといえば、お茶と和菓子でほっこり過ごす……そんな従来のスタイルとは違う、新たな潮流が生まれています。ヒントとなったのが、コーヒーのサードウェーブ。

 コーヒーの世界と茶道の精神には意外なリンクがあり、サードウェーブの有名店である「ブルーボトルコーヒー」の創業者も日本の喫茶文化にインスパイアされたと発言してます。日本茶自体も世界的に注目されるなか、逆輸入の形で始まったのが新スタイルの日本茶ショップ。

 「東京茶寮」はその筆頭で、バリスタがシングルオリジンの茶葉をハンドドリップで淹れるなど、サードウェーブコーヒーの流れを独自の解釈で日本茶に落とし込んでいます。近頃はひとり客も増え、茶葉専門店の「NAKAMURA TEA LIFE STORE」や、10年以上前から続く老舗で日本茶ソムリエのいる「茶茶の間」なども人気が高い。

 店主とのお茶談義も楽しく、そこから自分の好みを見つけるのもいいでしょう。ひとりで日本茶と向き合い、その奥深い魅力を味わってみてください。

2017.05.20(土)
Text=Etsuko Onodera
Photographs=Hirotaka Hashimoto

CREA 2017年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

東京ひとりガイド。

CREA 2017年6月号

世界で一番楽しい街は東京でした。
東京ひとりガイド。

定価780円