最良の日本美に触れて
目利きになる

重要文化財 雲龍図屏風 海北友松筆 北野天満宮(京都) 桃山時代 17世紀 通期展示

 狩野永徳や長谷川等伯と比べ知名度は少々落ちるかもしれないが、絵画技術や画面の深みは何ら引けを取らない。安土桃山時代の画壇で大いに存在感を発揮した海北友松作品の一大展覧会が企画された。

 武家に生まれ後に還俗し、狩野派に属して絵を学び、晩年に独立しオリジナルな画境に達した。代表作はもちろん、希少な初期作なども交えて展示。一人の画家の全体像を一挙に受け取れる幸せを味わいたい。

特別展覧会『海北友松』
会場 京都国立博物館 平成知新館(京都・東山)
会期 2017年4月11日(火)~5月21日(日)
料金 一般1,500円(税込)ほか
電話番号 075-525-2473
http://yusho2017.jp/

2017.04.29(土)
文=山内宏泰

CREA 2017年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

最近、眠れてる?

CREA 2017年5月号

最近、眠れてる?

定価780円