ちょっと気になる
台北ワーキングマザー事情

誰もが憧れるマンダリン オリエンタル。ここで働くスタッフにも、ワーキングマザーが多い。

 憧れのマンダリン オリエンタル。そしてちょっと気になる、びしっと決めて働く女性スタッフ。ここにも、子どもを育てながらバリバリと働いているママがいる。

英語と北京語を駆使するワーキングマザーのステラさん。「我が家はおばあちゃんに子どもを見てもらえるからとてもラッキーね。仕事も頑張れるわ!」

 マーケティングを担うステラ・ウォンさんは、1歳の男の子のママ。自身の実家もご主人の実家も近いため、日中はいずれかのおばあちゃんにわが子を預けているのだそう。共働きが圧倒的に多い台北では、こうしたケースも珍しくはないというから、なんともうらやましい話。もちろん、祖父母が近くにいない家庭では、日本と同様に保育園に預けることになる。

ほぼ毎日予約が入っているという、プレジデンシャル スイート。小さな子どもを連れて宿泊する各国のセレブも満足させる。

 「私たちのホテルは、ベビー用、キッズ用アメニティの用意はもちろんのこと、子連れママにも安心してくつろいでいただけるように配慮しています。ベビーシッターサービスもあるし、レストランのキッズメニューも充実。大人だけでなく、小さなお子様もゲストとしてお迎えしたいと思っているからです」とステラさん。

 小さな子どもを持つ母が活躍している環境だからこそ、彼女たちの意見が生かされているのかもしれない。

左:妊婦さんにおすすめの観光スポット、「大龍峒保安宮」。
右:副神様の註生娘娘は、安産の神様なのだ。

 ステラさんの休日の楽しみは、子どもと市内のスポットへ出かけること。大安森林公園や大佳河濱公園など、都会の中の緑は案外と多い。都会型親子アミューズメントパークの「台北市立児童新楽園」も、ベビーカーの貸し出しや雨の日でも楽しめるスペースがあってオススメなのだそう。

 また、台北市立美術館の近くにある「MAJI MAJI集食行楽」は、いろいろな食材や個性的な雑貨が揃うマーケットで、かなりのお気に入りなのだとか。「ロープウェーからの眺めが人気の猫空まで足を延ばせば、子どもも大喜び!」と話すステラさんは、すっかりママの顔。

 妊婦さんにおすすめの観光スポットは、「大龍峒保安宮」。医学の神様を祭った寺院の中には、子宝、安産の副神様もいる。日本の女性が水天宮を参拝するように、台北でも妊婦さんは母子の健康を願って、ここを訪れているのだそう。

 プレママや小さな子連れのママだって、たまには旅をしてリフレッシュしたいもの。近くて便利な台北と、リラックスさせてくれる「マンダリン オリエンタル 台北」を、ぜひ旅行先の候補に入れてみてはどうだろう?

マンダリン オリエンタル 台北
所在地 台北市松山区敦化北路158号
電話番号 02-2715-6888
http://www.mandarinoriental.co.jp/taipei

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.serizawa.cn

2017.05.09(火)
文・撮影=芹澤和美