トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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海女さんに元気をもらう鳥羽の旅
海の幸もパールオーロラ風呂も満喫!

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第154回は、芹澤和美さんがバラエティに富んだ鳥羽の魅力をご紹介します!

海女さんは元祖キャリアウーマン?

週末の鳥羽旅行。その目的は、おいしい海の幸!

 国内旅行にめざめつつある近頃。新鮮な地の食材や、各地で異なる風土や気質は、好奇心を刺激し、心を満たしてくれる。魚が大好きなので、選ぶ旅先は必然的に海のある街になることが多い。今回の旅先は、三重県の鳥羽。

「かまど」と呼ばれる海女小屋では、現役の海女さんが海の幸を焼いてくれる。囲炉裏で焼いたサザエや牡蠣、ホタテは贅沢なご馳走。

 ここを旅しようと思った目的のひとつが、海女さんに会うこと。平安時代の文献にも登場するほど歴史が長い女性の職業にも、乱獲をせず海を守る昔ながらの漁法にも興味がある。

 なにより、酸素ボンベも使わず、息の続くかぎり海に潜り獲物をとる技と体力がすごい。いわば、自分の腕一本で仕事をする「元祖キャリアウーマン」だ。そんな海女さんの文化を少しでも知りたくて、鳥羽の海を訪れた。

海女小屋に飾られた、海女さんたちの仕事道具。現在はウエットスーツを着用しているけれど、昭和30年代までは、白い磯着を着て海に潜っていたという。

 ひと仕事を終えた海女さんたちが、冷えた身体を温めながら休憩する施設が、「かまど」と呼ばれる海女小屋。囲炉裏で暖をとりながら、持ち寄ったお弁当やお菓子を食べながらおしゃべりをする場所だ。

 海沿いにいくつかある海女小屋の中で、観光客向けに公開しているのが、「相差(おうさつ)かまど」。現役の海女さんが焼いてくれる海の幸をその場でハフハフとほおばりながら、いろいろな話を聞くのが楽しい。

「海女には磯笛と呼ばれる独特の呼吸法があってね。海中で長く息を止めた後、急に大きな呼吸をすると心臓や肺を痛めてしまうでしょ? だから肺の空気を少しずつ吐き出すの」。そんな海女さんの話に興味津々。

 それにしても、なぜ、海士(男性版の海女さん。こちらも「あま」と読む)より圧倒的に海女さんが多いのだろう? それは、海中での長い潜水には、皮下脂肪が厚く体温が下がりにくい女性の方が適しているから。

 そう聞くとなんだかマッチョに感じるけれど、出会った海女さんはみんな可愛らしくて、スタイル抜群、お肌もきれい。身体を動かして、自然を相手に、イキイキと仕事をしている証なのかもしれない。かっこいいなあ。

海沿いの遊歩道を進み、突き当りにひっそりとあるのが「相差かまど・海女小屋おぜごさん」。目の前には海女さんたちの好漁場が。

相差かまど
所在地 三重県鳥羽市相差町1238
電話番号 0599-33-7453(相差海女文化資料館内 相差海女文化運営協議会)
http://osatsu.org/

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2017.04.11(火)

文・撮影=芹澤和美

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