女性の願いを必ずひとつ叶える
神社へお参り

女性の願いを叶える「石神さん」は神明神社の中にある。

 海女さんが多く暮らす相差町には、海女さんが慕う「石神さん」という神社がある。なんとそこは、女性の願いを必ずひとつだけ、叶えてくれるのだとか。お腹を満たした後は、ご利益を願ってさっそく石神さんへ。

左:願いがひとつだけ叶うと聞いて、思わず書いてしまった「万願成就」。欲張ったためか、その後、変化は起こらず。
右:星柄の「セーマン」、格子柄の「ドーマン」の組み合わせが魔除けの意味を持つお守り。

 石神さんと呼ばれているのは、神明神社の末社のひとつ、「石神社」のこと。女性の神様、玉依姫命を祀る神社で、昔から海女さんたちが、安全な漁と豊漁を願って訪れている。

 ここを訪れる女性が必ずといっていいほど授与されていくものが、「セーマンドーマン」のマークが縫いこまれたお守り。「セーマンドーマン」というのは、昔から海女さんたちに信じられてきた魔除けのマークだ。頭に巻く手ぬぐいに刺繍したり、漁の道具に彫ったりしていたのだそう。

 星柄のセーマンは一筆で書けることから「海に潜っても元の場所へ戻れる」、格子柄のドーマンは「出入口が分からないから悪魔を寄せつけない」という意味がある。海に潜る仕事は、つねに危険と隣り合わせ。きっと、こうしたお守りが心の支えになっていたのだろう。

梁を利用してロフト風にしたカフェコーナー(左)や、昔の民家のような畳敷きの休憩処がある「古民家 海女の家 五左屋」。懐かしい雰囲気にほっと心が和む。

 神社に詣でた後は、参道沿いにある「古民家 海女の家 五左屋」でひと休み。築80年の民家を改装したレトロな雰囲気の建物は、ショップ兼休憩処として利用されている。ショップには、パッケージも可愛らしい特産品がたくさん。旅を終えた後もキッチンで役立ちそうなものばかりで、つい買いこんでしまった。

キナコと黒蜜をかけていただく、ところてんスイーツ。海の幸はスイーツにしてもおいしい。

 カフェの名物は「ところてんスイーツ」。甘いものはあまり食べない私も、これはとてもおいしくいただいた。食感はモチモチとしていて、ワラビ餅を食べているみたい。低カロリーなうえに海のミネラルが豊富というのも嬉しい。

古民家 海女の家 五左屋
所在地 三重県鳥羽市相差町1406
電話番号 0599-33-6770

2017.04.11(火)
文・撮影=芹澤和美