アマン初の温泉を有するリゾート

 プライベートな邸宅にいるかのようなもてなしとラグジュアリーで非日常的な体験が得られるプライベートリゾート・コレクションとして、1988年に創設された「アマン」。プーケット島のアマンプリ(平和なる場所)を最初に、現在は世界各国に30軒のリゾートを展開している。

 2014年12月には、アマン初の都市型ホテルとして「アマン東京」が誕生。アマン日本初上陸のニュースは、メディアでも大きく取り上げられ、「アマン」旋風を巻き起こしたことは記憶に新しい。

 そんな「アマン」から、またしてもうれしいニュースが届いた。

アマンではおなじみの建築家ケリー・ヒル率いるチームが、「アマン東京」に続いて「アマネム」を手掛けた。平屋造り、屋根瓦、炭色の杉材の外壁、日本の伝統的な温泉などを採り入れ、日本民家をモダンに昇華した造りとなっている。(C)Aman

 2016年3月1日、伊勢志摩国立公園内に「アマネム」がオープン。風光明媚な英虞湾に面して建つ「アマネム」は、伝統的な日本旅館の美学を採り入れているのが特徴。24室のスイートと4棟の2ベッドルームヴィラのそれぞれの浴室に温泉がひかれ、長い歴史の上で受け継がれてきた日本旅館の細やかなもてなしを基盤にしたサービスを提供する。総支配人である女将がリゾート全体を切り盛りする。

 ではここからは、かつてない斬新なスタイルでゲストを迎える「アマネム」の魅力を紹介していこう。

和の素材が温かみを演出するゲストルーム。(C)Aman

 ゲストルームは和の素材が温かみを演出する、シンプル&エレガントな空間。床から天井までの大きな窓と、部屋の隅々まで開けることのできる障子を採用したスイートは、どの部屋からも眺めが遮られることなく、リゾートを取り囲む国立公園の絶景を楽しむことができる。

日本独特の風呂の文化を体験できるバスルーム。(C)Aman

 バスルームは、日本独特の風呂の文化を体験できるようにと造られている。数あるアマンの中でも、温泉をひいたバスルームを持つのは「アマネム」だけ。大きな窓からプライベートガーデンを望み、ゆったりとした時間を過ごしたい。

スパは約2000平方メートルもの敷地を有する。(C)Aman

 約2000平方メートルもの敷地を有するスパには、温泉水を利用した施設(サーマル・スプリング)のほか、露天風呂を備えた2つの貸し切り温泉が。また、最新のフィットネスセンター、アクアティック・ウォーター・セラピー、屋外デッキ付きのヨガスペースも完備している。4部屋のトリートメントスイートでは、ミネラル豊富な温泉水と漢方に基づいた伝統的なハーブトリートメントを組み合わせたヒーリングトリートメントに癒されて。

開放感のあるアーチ型の格間天井のレストラン。(C)Aman

 レストランは開放感のあるアーチ型の格間天井が、カジュアルで温かな雰囲気を演出。三重県の豊かな旬の食材の数々、日本発の世界的ブランド「松阪牛」や地元で水揚げされた新鮮な伊勢海老、アワビなどの魚介類をふんだんに使った日本料理を供する。

 さらに「アマネム」ならではのエクスカーションにも注目したい。アマン滞在のゲストには、伊勢神宮や熊野古道を訪ねる特別なアマンジャーニー(ハイキングコース)を提供する予定だとか。

 土地の地域性を生かしたホテル造りで、世界中の多くのトラベラーを魅了してやまないアマン。ぜひその世界観と卓越したホスピタリティを体感してみたい。

アマネム
所在地 三重県志摩市浜島町迫子2165
電話番号 0599-52-5000(代)
URL http://amanemu.com/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)