マレー料理の「ナシレマッ」とカレーの相性も抜群!

 インド系、中国系、ニョニャ系と制覇し、最後に向かったのはマレー系の店。ココナッツミルクで炊いたごはんに、ゆで卵や煮干しなどを混ぜて食べる「ナシレマッ」の専門店へ。

ご飯が見えないほど、豪華におかずを盛り付けたナシレマッ。コロッケ(手前)、テンペゴレン、チキンカレー、卵焼きをチョイス。これで12リンギット(約300円)。

 店名は「ナシレマッ・アンタラバンサー」。メニューはナシレマッだけ、という潔さです。近代的な建造物であるツインタワーから電車でたった1駅にもかわらず、エアコンなし、ドアなし、窓なしというローカル屋台。10年前から通っていますが、いつ行っても納得のおいしさ。カレーにナシレマッ、合うわー。

「ナシレマッ・アンタラバンサ―」は、マレー系居住区「カンポン・バル」のラジャ・ムダ・ムサ(Raja Muda Musa)通りにある。この通りは、別名マレーフード・ストリートと呼ばれている。

Nasi Lemak Antarabangsar
所在地 4,Jalan Raja Muda Musa Kg Baru 50300 Kuala Lumpur
電話番号 019-881-8080

 おまけ。カレー皿も購入しました!

「ブリックフィールズ」のスーパーにて。アルミ製のカレー皿、ポット、鉄板などあらゆるカレーグッズが手に入る。

 大満喫のカレーの旅、クアラルンプール。日本から7時間でたどりつくカレーパラダイスは、夜行便を入れて3泊5日間でたっぷり楽しめます。ぜひお試しください!

マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2016.07.08(金)
文・撮影=古川 音