【第2位】
暑いマレーシアで食べる濃厚具だくさんカキ氷!

 そして、第2位。暑いマレーシアでぜひ味わっていただきたい、ココナッツミルクを使ったカキ氷、「チェンドル」と「アイスカチャン」です。

左:この緑色のにょろにょろは一体……、と思うでしょうが、ご安心を。緑豆粉のゼリーにパンダンリーフで色付けしたもの。あっさりとした味わいで、噛むとぷりっとした食感で食べやすい。
右:中央の氷が茶色くなっている部分には、チェンドルに欠かせない椰子砂糖がかかっている。黒砂糖に似た味で、ココナッツミルクの中で溶け合うと深い味わいとなる。

 「チェンドル」は、緑色のゼリーや小豆などの上に椰子砂糖、そして冷たいココナッツミルクがたっぷりとかかっています。アイスカチャン同様、チェンドルもいろいろな具のバージョンがあり、お店によってバリエーションを楽しめるのもうれしいのです。もっと語りたいところですが、これはまた今度ゆっくりと。

見た目も楽しい「アイスカチャン」。カラフルなゼリー、豆、ココナッツなど本当に具だくさんで、暑いマレーシアならではのカキ氷と言える。宝探しのように食べ進めるのが楽しい。

【第1位】
オンデ・オンデ

丸くてかわいらしいオンデ・オンデ。口に含むと、マレーシアの黒砂糖「グラマラッカ」から作られる黒蜜糖がじゅわっとあふれ、ココナッツフレークと混ざり合ってとても美味しい。

 そして、堂々の第1位! マレーシアスイーツには欠かせない、ココナッツの味わいと食感を楽しめるお菓子「オンデ・オンデ」です。パンダンリーフで緑色に色付けをした、コロンと丸い一口大のお餅で黒蜜糖を包んで茹で、たっぷりのココナッツフレークをまぶしています。

 ちなみにこの「オンデ・オンデ」は、以前マレーシアの「クエ」について熱く語った際にご紹介した「クエ・ラピス」などと一緒に売られていることが多いお菓子です。マレーシア人も大好きなので、ショッピングモールを始め、路上などでも見つけることはできますが、もし、「見つけられなかった!」という方は先ほども話題にしたローカルチェーンカフェ「ニョニャ・カラーズ」に行ってみることをおすすめします。ここならココナッツを使ったクエを全種類制覇! も夢ではありませんよ。

オンデ・オンデは、一口大で食べやすいこともあり、観光客にもとても人気のマレーシアスイーツ。このようにパックされて売っていることも多いので、見つけたら買ってみよう!

 いかがでしたか。ご紹介したマレーシアのココナッツスイーツ、実はまだまだご紹介したいお菓子がたくさんあるのですが……、まずはこの5品を攻めてみましょう! 常夏の国マレーシアで受け継がれてきた甘~い味。口に含めば幸せな気分になれること間違いなしです。

クアラルンプール中心のチャイナタウンのあちこちで楽しめるココナッツを使ったスイーツ。朝ご飯やおやつにぴったりな、ココナッツミルクを混ぜて蒸したカラフルなお菓子「クエ」。ココナッツで作る「カヤジャム」をたっぷりと塗った「カヤトースト」は、甘いマレーシアコーヒーとともにいただくと、最高の朝ごはん。ココナッツタルトを売るスイーツショップは、昔からの製法で南国スイーツを作り続けている。

マレーシアごはんの会 三浦 菜穂子(みうら なおこ)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベントを企画・開催、マレーシア料理店のサポートを行う。バックパッカーとして1998年にマレーシアを訪れて以来、マレーシア全州を周り、訪馬回数は30回以上にのぼる。ガイドブックには載っていない小さな田舎町を訪れ、のどかなマレーシアの人、ごはん、風景を、写真や体験談を通して広めている。
ブログ http://blog.goo.ne.jp/cintamalaysia

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2016.05.13(金)
文=三浦菜穂子
撮影=三浦菜穂子、古川 音