初夏の森で咲く神秘的な花

2025年6月4日撮影
国営ひたち海浜公園の「ひたちなか自然の森」では、オオウメガサソウが開花しました。神秘的な佇まいと、うつむくように咲く様子から”森の妖精”とも呼ばれる希少な植物です。普段は立ち入ることができない、ひたちなか自然の森の自然保護区を中心に自生しているため、公園ボランティアの「里山パートナー」が「オオウメガサソウガイドツアー」を開催しています。今年は例年より開花が遅れ、6月中旬頃までご覧いただける見込みです。
※詳しい開花情報は、公園管理センターまでお問い合わせください。
小さいけれど樹木の仲間
オオウメガサソウは、ツツジ科ウメガサソウ属の常緑低木です。根元から花までは5cm~15cmで、直径1cm程の可憐なピンク色のウメに似た花を笠のように下向きに咲かせます。環境省レッドリスト(2020)では準絶滅危惧、茨城県版レッドデータブック(2012)では絶滅危惧IA類に指定。日本国内で北海道、青森県、岩手県、茨城県と限られた場所に自生し、本公園が自生南限地とされています。
【オオウメガサソウ】

オオウメガサソウにとって大切なマツの存在
一見すると数株から数十株がまとまった群落のように見えますが、実はアカマツと地下茎でつながった「一株」となっています。マツの根に共生する菌から栄養を供給しているため、アカマツの存在が大切になります。

「里山パートナー」の活動
「里山パートナー」は、オオウメガサソウ等の希少な生物に関する里山林を健全な樹林として保全・育成することを目的としています。オオウメガサソウの生息地の調査や、生息環境を維持するための広葉樹の伐採、下草刈り作業などの活動を行っています。
「特別ガイドツアー」開催中
公園ボランティアの「里山パートナー」が、普段は立ち入ることができない自然保護区を中心にオオウメガサソウの魅力や生息環境をご案内する観察会を期間限定で開催しています。下記日程で行っておりますので、お早めのご来園お待ちしております。
【オオウメガサソウガイドツアー】


そよかぜ通信 2025初夏号国営ひたち海浜公園が発行している広報誌「そよかぜ通信 2025初夏号:希少な動植物 特集」
6月の希少な動植物やイベントの情報などを掲載しています。
【詳細はこちら PDF】
https://hitachikaihin.jp/wp-content/uploads/2025/04/soyokaze2025earlysummer.pdf
国営ひたち海浜公園 ひたち公園管理センター
国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市の太平洋岸にあり、春のネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、彩り豊な花々が四季を通じて楽しめます。また、海抜100mからの眺望を楽しめる大観覧車をはじめ、ジェットコースターなど多彩なアトラクションが揃う遊園地「プレジャーガーデン」のほか、林間アスレチック広場やバーベキュー広場など、食事・スポーツ・ピクニック・・・遊び方は十人十色。魅力いっぱいの公園で、思い思いの時間をお過ごしください。
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