今日の絶景

今日の絶景

悪逆非道の暴君ネロも完成を夢みた
ギリシャの運河は断崖絶壁の間を往く

Magnificent View #782
コリントス運河(ギリシャ)

(C) Mark Downey / Masterfile / amanaimages

 アテネの西側に広がるペロポネソス半島の付け根に位置し、エーゲ海とイオニア海を結ぶコリントス運河。

 コリントス地峡の丘を一直線に縦断して掘られた運河の全長は、6343メートル。両岸に続く断崖絶壁は、一番高いところでは79メートルにもおよぶ。

 この壮大な運河の構想は、古代ギリシャ時代からあった。最初に実現しようとしたのは、ローマ帝国の皇帝ネロ。67年に6000人もの奴隷を動員して運河の開削が行なわれたが、ローマで起きた反乱の最中にネロが自殺したことで、工事は中断されてしまう。

 時を経て、1869年にエジプトでスエズ運河が開通すると、これに触発されるように、ギリシャ国内でも運河建設の機運が上昇。1882年に工事が始まり、1893年に完成した。

 紆余曲折を得て、ようやく開通したコリントス運河。だが、幅が24メートルほどと狭いため、大型貨物船の通航はできず、現在は主に観光船の通航に利用されている。

2015.11.21(土)

文=芹澤和美

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