輸入ブランドの過半数は欠陥品!? 正しいオリーブオイルの見分け方教えます

輸入ブランドの過半数は欠陥品!? 正しいオリーブオイルの見分け方教えます

あなたのオリーブオイルは大丈夫?
ニセ物が横行するオリーブオイルビジネス

 いま、大注目のオリーブオイルを、「品質」に注目して再検証! 食のプロ、オリーブオイルのプロである、日本オリーブオイルソムリエ協会理事長の多田俊哉さんが、食卓に置かれるオリーブオイルのチェック法と活用法を解説します。

 なんと、市場に出回る多くが、品質偽装や欠陥商品といったショッキングな実態から、本当に体に良い美味しいオイルの選び方、活用法をワンポイントアドバイス。きっと新しいオリーブオイルの魅力に取りつかれることでしょう。

 連載終了後には、実際にオリーブオイルの「品質」と、本当の「美味しさ」を体験できるセミナーも開催!

あなたの家にあるオリーブオイル、大丈夫ですか?

勢いよく搾りだされるオリーブオイル。きれいな緑色は見るからに体に良さそうな自然の恵み。

 毎日食べるものだから、少しでも健康に良いものを選びたいと考えるのは、現代を生きる私たちには、もはや当たり前のようになっています。そうした中で、クスリやサプリメントではない、普通の食べ物で健康を維持し病気を防いでくれるものがあったら……。オリーブオイルも、こうした中、この4~5年で急速に市場を拡大、なんと4年間で輸入量は倍にも増え6万トンを突破する勢い。売上ベースでは、食用油トップのキャノーラ油にほぼ並ぶ300億円市場となりました。

 何しろ、1万年も昔から人が食べ続けている安全安心フード。そして最新の研究で、数々の生活習慣病の予防効果やダイエット効果、そして定番ともいえる「アンチエイジング成分」が含まれていることが決定打となって、いまや家庭で常備する油は、オリーブオイルとゴマ油だけ、といった声も多く耳にします。

 こんなにも普及するようになって今さら……ですが、あなたの家にあるオリーブオイル、「大丈夫ですか?」

 実はオリーブオイルビジネスの裏側では、何十年も前から、薄暗い不正にまみれた世界があることがささやかれていました。そして信じられないことに、それが今も続くリアルタイムな出来事だとしたら、消費者としてこれほど気になることはないでしょう。

「あなたのオリーブオイルは大丈夫?」

 この問いは、ごく普通に家庭にあるオリーブオイルが、開封して時間がたっていたり、古くなって劣化したりしていることを言っているのではありません。店で販売されている段階で、すでにボトルの中身やその品質が偽装され、オリーブオイルとは言えない、とんでもない代物までもが販売されている事実がある中で、正しく高品質のオリーブオイルをきちんと選べていますか? ということを聞きたいのです。

アメリカと中国での驚くべき調査結果

 少し前になりますが、アメリカで、店頭に並ぶオリーブオイルを100品以上抜き取り調査してその品質がチェックされたことがありました。その時の結果がセンセーショナルで、何と、きちんと表示通り最高品質の「エキストラバージン」オリーブオイルの規格を満たしていたものは、たった4品! 残りの90品以上は、風味が劣っていて最高品質と言えなかったり、なんと、他の油、ピーナッツオイルやひまわり油が混ぜられたりしているものも多かったと発表されています。また最近の中国では、イタリアから輸入されるオリーブオイルのほとんどが表示された最高規格「エキストラバージン」を満たしていないとして、中国政府がイタリアからのオリーブオイルの輸入をすべてストップする、といったことまで起きました。

 アメリカも中国も、自国でのオリーブオイルの生産量は少なく、日本と同じようにそのほとんどを輸入に頼っています。つまり、日本の市場でも同様のことが起こっていると考えるのが自然です。

どこまでも広がる広大なオリーブ畑。聖書にもしばしば登場する聖なる木なのだが……。

 いったいオリーブオイルに何が起きているのでしょう? いや、それ以前に、日本や海外の法律で、きちんとした品質を規制する法律があるはずなのでは? 

 残念ながらその答えは……。

<次のページ> 等級格付けに関する法規制も守られない生産国の実情

2015.10.26(月)

文・撮影=多田俊哉(日本オリーブオイルソムリエ協会理事長)

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