美術館・博物館での撮影のコツ その2
「ガラスケースにはレンズを密着させて」

宝物館「緑の丸天井」にある「ムガール帝国皇帝の宮廷」。レンズをガラスにピタッとつけるとガラスケースに入っていないように撮れる。

 絵画や彫刻などの作品の他に小さな芸術作品も撮りたい。しかしそんな小さな作品は大抵ガラスケースの中に入っていることが多く、ケース越しに撮影することになる。すると、「あれ? 自分が写ってしまった!」なんて経験をしたことがないだろうか。

 そんな時はガラスケースにレンズをピタッとつけて撮影すると綺麗に撮れる。その時の注意点は、レンズフードを取り外してからレンズ面をピタッとつけること。また監視員がびっくりしないように静かにそっとスパイのごとくつけること。これは監視員だけでなく静かに鑑賞している他の人たちのためにもなる。

大きなガラスケースに入った作品も館内がここまで暗いとレンズをガラスに付けなくても自分が写り込まない。

 そしてもう一つ、ガラスケースの中の光はどんな種類の光源を使っているか判断できない。よってホワイトバランス(以下WB)の設定をいろいろ変えて撮影しよう。

 出版物などに掲載する場合は本物の色に近いWB設定をするが、自分の楽しみだけの写真なら好きなWBを選んで楽しもう。

2015.09.27(日)
文・撮影=山口規子