Magnificent View #329
イーストサイドギャラリー(ドイツ)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
熱烈なキスを交わす二人の紳士。だが、彼らはゲイというわけではない。
この絵が描かれているのは、かつてのベルリンの壁。1.3キロにわたり、東西を隔てた壁を保存して公開するこの場所は、イーストサイドギャラリーと呼ばれている。
そう聞くと、このご両人は東西ドイツ統一を果たした両国首脳かと考える人もいるだろう。しかし、さにあらず。
左は旧ソ連のブレジネフ書記長、右は旧東ドイツのホーネッカー国家評議会議長。つまり、冷戦時代の2国の蜜月関係を揶揄したものなのだが、驚くことに、このキス自体は本当に行われたのだという。何でもロシアでは、親愛の情を示す行為として男性同士がごく普通にキスをするのだそうだが、あまりにも強烈な場面だ。
ちなみに、二人が乗る車は東ドイツの国民車トラバント。時代遅れの低スペックで知られた、共産圏ならではの迷車である。
Column
今日の絶景
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2014.08.25(月)
