たかせ藍沙の ファーストクラスで世界一周

たかせ藍沙の ファーストクラスで世界一周

アラビアの砂漠に抱かれたリゾートで
ラクダに親しみ至福のスパを堪能する

 ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!

「ザッザッザッ!」と大きな音を立てて頭上すれすれを飛んでいく隼。すぐ隣でアクティビティガイドが「エンジン音が聞こえた?」と。それほど大きな音だった。早朝のファルコンショーでは、ふたりのイケメン鷹匠が、隼を飛ばしたり、ゲストの腕の上に乗せたりしてくれる。砂漠には鷹匠がよく似合う!(撮影=たかせ藍沙)

砂漠に抱かれるようにたたずむラグジュアリーリゾート

レセプションから一段低くなっている「アナンタラ・カスール・アル・サラブ・デザート・リゾート」のロビーラウンジ。アラビア音楽と窓越しに望む砂漠の景色がなんともドラマチック!

 オープンしたときから気になっていた、砂漠のラグジュアリーリゾートがあった。タイのラグジュアリー・ホテル・グループが造った「アナンタラ・カスール・アル・サラブ・デザート・リゾート」だ。

 世界最大級の砂漠とも言われる、アラビア半島のルブアルハリ砂漠の只中にある。波打つように美しい曲線が連なる砂漠に囲まれた、ドラマチックな写真を見ただけで心が躍った。「いつか行きたい!」と思っていたのだ。世界一周の目的地にドバイではなく、アブダビを入れたのはこのリゾートがあったから。

 アブダビ国際空港からは車で約2時間。車内ではWi-Fiが繋がるが、外を眺めているほうが楽しい。市街地を抜けると荒野が続き、次第に砂地が増えてくる。その風景が砂漠になり、どうして道が砂で埋まっていないのかしら、などと考えていたところでリゾートのゲートに着いた。

ロビーラウンジからテラスに出ると、少し離れた砂漠の中に客室棟が見えた。

 城塞のようにも見える力強いエントランスを入ると、アラブの弦楽器ウードの音色が聞こえてきた。レセプションを抜けて奥に進むと、正面の窓越しに砂漠が見える。アラブ音楽と、そのドラマチックな誘いに歩が停まった。映画のセットに足を踏み入れてしまったかのような雰囲気に圧倒されてしまったのだ。

砂漠の中とは思えないほど大きなプール。まるで砂漠のオアシスのようなリゾートだ。

 それから、砂漠に導かれるようにテラスに出た。眼下には客室棟とプール、そして少し離れた場所に、砂漠の中に埋もれるように立つ客室群があった。「なんてステキな景色なの!」と振り向くと、私のサインを待っているゲストリレーションの女性が。そこでやっと我に返った。チェックインを済ませていなかったのだ。ラウンジに戻り、中東では欠かせないデーツ(ナツメヤシの実)をほお張りながらレジストレーションカードにサインした。

左:客室棟はアラビア様式で造られている。
右:客室には、ウェルカムフルーツとともに、甘~い中東のスイーツと、デーツ(ナツメヤシの実)が。

 客室棟も伝統的なアラビア様式で、ほとんどの客室が砂漠に面している。私が宿泊した部屋は、砂漠側のテラスが通路になっていて、部屋から数歩で砂漠を望むことができた。パブリックスペースなので、身だしなみに気を使う必要があったけれど。でも、朝に夕に、砂漠を眺めることができるのは砂漠の中に造られたリゾートならでは。ナミビアの砂漠より淡い色でなだらかな砂漠は、リゾートのランドスケープに完璧にマッチしていた。

1ベッドルーム・アナンタラ・プール・ヴィラのベッドルーム。プールがあるテラスからは砂漠を一望することができる。

<次のページ> 頭上すれすれを飛んでいく迫力のファルコンショー

2015.08.14(金)

文・撮影=たかせ藍沙

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