トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

アブダビ沖に浮かぶ島で満喫する
サファリドライブと高貴なるリゾート

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第92回は、たかせ藍沙さんがペルシャ湾のリゾートアイランドで体験したラグジュアリーこの上ない旅の一部始終をご報告!

のどかな島の動物たちにいとも簡単に接近大遭遇!

車をまったく気にせずにくつろぐチーターの姿を、間近で見ることができた!

 アラビア半島南部に位置する国、UAE(アラブ首長国連邦)の首長国のひとつアブダビ。同様の首長国、ドバイの隣にある。2010年の映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』の舞台となったことでも話題となった。映画の中にもラグジュアリーリゾートのシーンがあるが、中東には数多くのステキリゾートがある。その中でも、沖合に浮かぶ島でのリゾートライフをご紹介したい。

 アブダビの国際空港から車で荒野を走ること2時間あまり、そこから船に乗り約15分。シルバニヤス島は、87平方キロメートルもの島全体がUAE最大の自然保護区となっている。砂漠の国の動物の楽園島にはラグジュアリーリゾートもある。そんなエキゾチックな島にずっと興味があった。

アラブの固有種、アラビアオリックス。餌場でもぐもぐと草を食んでいた。壮観な動物なのだけど、食事中の口を開けた顔がおちゃめだった(笑)。

 1970年代、当時のシェイク(首長)で、UAEの初代大統領のザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーンが、この島の緑化と動物保護に着手した。乾燥に強いアカシアなどを植林し、アラビアオリックス、サンドガゼルといったアラブの固有種の他、アフリカの動物を保護するための野生生物保護区としたのだ。植林から約40年、今では250万本の木々が成長し、5000頭あまりとなったサンドガゼルを始め、動物たちの数も増えた。

ナミビア人のネイチャーガイド、マリーン。四輪駆動車をバリバリ走らせて島内を案内してくれた。

 リゾートにチェックインして、さっそく四輪駆動車に乗り込み島内へ。動物たちの出身地はモロッコや南アフリカなど様々だが、サファリガイドの方々もヨルダン、パキスタン、シンガポール、南アフリカなどと国際色豊かだ。この日ガイドしてくれたのは、ナミビア人のマリーン。ブロンド美女だ。

アカシアの葉を食べるバーバリーシープ(タテガミヒツジ)は、モロッコからやってきた。
キリンは島内の木々よりも背が高いので、遠くからでもみつけることができる。

 島内にはフェンスで仕切られ動物の種類ごとに保護されている場所もあるが、ほとんどのエリアでは野生の状態に近い環境で動物たちが自由に歩き回っている。動物たちに出会うと、マリーンが名前を教えてくれたり、「キリンは33頭いるのよ。このバーバリーシープはモロッコから来た動物で、450頭が暮らしているわ」などと説明をしてくれたり。

島内を歩き回るダチョウ。島は起伏に富んでいて、数千年前に人が住んでいた跡が残る史蹟も見られる。

 そうこうしていると、チーターがゆっくりと歩いてきた。マリーンが車を停めると、私たちの車の横を通り、小高い丘の上でごろり! こんなに近くでリラックスしているチーターを見ることができるなんて!

 この島の特徴は、まったくの野生の動物たちと違い、人に慣れているということ。かなり近くまで寄ることができるのだ。植林されているとはいえ、水や食料が充分ではないので、島内には数カ所に餌場も用意されていた。広大なサファリパークと言ってもいいかもしれない。動物たちが仲良く餌を食んでいる姿はほほえましくもある。あっという間にリゾートに戻る時間となった。

ツアーの最後に、鷹匠が鷹を見せてくれた。そしてこの後、私の腕にも鷹を乗せてくれた。至近距離の鋭いくちばしにドギマギしてしまったのだった(汗っ)。

 他にも、スクーバダイビングやスノーケリング、セイリング、カヤックなどのマリンスポーツから、乗馬やアーチェリー、島内を自由に走り回ることができるマウンテンバイクなど、さまざまなアクティビティが用意されている。

<次のページ> オアシスのようなアラビアンラグジュアリー

2015.07.01(水)

文・撮影=たかせ藍沙

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