#047 Perhentian Island
ペルヘンティアン島(マレーシア)

モルディブやタヒチを思わせるビーチの理想形

ペルヘンティアン島沖のラワ島。浅瀬の美しさはアジアにいることを忘れてしまいそう!?

 マレー半島の東海岸沖には、海洋公園として国に手厚く守られた、美しい島々が点在しています。モルディブのような高い透明度と軽やかなブルーの海、そしてタヒチのようなビーチの背後に迫る熱帯植物の密林。アジアというと、どうも海は期待できない、そんなイメージをばっさりと一刀両断してくれる美しさ。いわばビーチの理想形ともいえる島々なのですが、まだまだ知られていない穴場なエリアです。

ペルヘンティアン・アイランド・リゾート前はおよそ700メートルの白砂ビーチが広がっています。砂のキメの細かさも上々。

 その筆頭が、マレー半島のクアラ・ブスッ沖約20キロに浮かぶ、ペルヘンティアン島でしょう。ペルヘンティアン・ブサールとペルヘンティアン・クチルの2つの島からなり、マレー語でブサールは「大きい」、クチルは「小さい」の、言葉の意味のとおりの関係性になっています。

ペルヘンティアン・クチルのビーチ。エンジンを使ったマリンアクティビティは禁止されています。

 ペルヘンティアン島の2つの島は、それぞれ雰囲気が異なります。

 小さなペルヘンティアン・クチルはバックパッカー向けバンガローや、近年はちょっとしたリゾートもお目見えし、地元の漁民の暮らしもある、賑やかなムード。ビーチに面してレストランやダイビングサービスが並び、砂の上には力の抜けた文字でチャーターボートをうたう看板が。のんびりと日焼けを楽しむ人もいれば、シーカヤックで2つの島を行き来するアクティブな人もいて、思い思いに島時間を過ごしています。

2015.02.28(土)
文・撮影=古関千恵子