ゴザやパラソルは自分で持参することが必要

クアイリマ・ドライブの延長線上にある路地。こうした小道を抜けるアプローチがラニカイビーチの感動をさらにアップさせるのかも。

 ラニカイビーチは、モクルア・ドライブから数筋の小道で結ばれています。白砂の小道の両側に住宅が建ち並び、いわゆる海水浴場っぽい雰囲気とは違います。浮き輪を抱えた子供が嬉しさに駆け出したくてうずうずしているのを、親が手を引き、制しているのを見かけることも。

 100メートルほどでしょうか、そんな小道を抜けた先に、あの天国ビーチが目の前にパッと開けるのです。そのギャップに、感動も倍増! 数本の小道のうち、カイルア・ビーチパーク寄りよりも、中央付近(カイオレナ・ドライブやハオケア・ドライブ、クアイリマ・ドライブ)からのアプローチがオススメです。

10年あまり前は知る人ぞ知る的ビーチでしたが、今ではメジャー級の存在!?

 背後に高級住宅や別荘が建ち並ぶビーチには、パラソルの貸し出しやマリンスポーツのレンタル店はありません。持参したゴザを広げて、カイルアで仕入れたランチやドリンクを味わいながら、美しいビーチを満喫。ロコの中には、カヌーやテントを持ち込んで楽しんでいる人もいます。ビーチパークのように整備されていないのも、ラニカイビーチの魅力でしょう。

カイルアのアンティークショップ。ファイヤーキングのカップも種類豊富。

 ラニカイビーチからの帰り、楽しみにしているのがカイルアの町での寄り道。アンティークショップを数軒回ると、思わぬ掘り出し物が見つかることも。ワイキキから足を延ばして、ロコ気分でビーチ遊び&ショッピングはいかがでしょう?

ラニカイビーチ
●アクセス ワイキキビーチから車でパリ・ハイウェイ経由なら約30分、東海岸の海岸線を行くなら約1時間。ザ・バスを利用する場合は1時間30分が目安。
●おすすめステイ先 ワイキキのホテル。カイルアにもコンドミニアムやB&Bあり

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2014.08.23(土)
文・撮影=古関千恵子