この記事の連載

 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。顔の間延びを食い止めるために、最近呼吸に注目しています。

 前回は、口呼吸のデメリットと鼻呼吸のメリットをご紹介しました。

 今回は、長らく口呼吸をしていた私が実際に行ってみて、「使える!」と感じた鼻呼吸を身につけるための訓練方法をご紹介します。


●口呼吸は呼吸が浅くなる

 前回、口呼吸を続けていると、顔が間延びしたり、二重あごになったりすると書きました。が、影響は顔だけにとどまりません。

 口呼吸歴が長い私が鼻呼吸を行おうとすると、腹筋が疲れます。つまり、鼻呼吸をするには腹から息を吸う必要があるのです。

 これは実際に言われていることですが、口呼吸では呼吸が浅くなります。

 そこで、皆さまに試してみてほしいのですが、普段口呼吸の人は鼻呼吸を、鼻呼吸の人は口呼吸をしてみてください。

 口呼吸の人が、鼻呼吸を行うと、「肺に空気が到達するまでが長い」と感じませんか? 逆に、普段鼻呼吸の人が口呼吸をすると、「口呼吸のスパン、短かっ!」と驚かれるのではないでしょうか。

 口と鼻。

 前から見ると、そんなに距離があるとは思えないのですが、呼吸をして比べると、何分の1秒かの違いを生むほどの距離があるのです。そして、その距離分だけ空気を移動させるためには、相応の筋肉が使われていて、その筋肉を日常的に使っているか否かで、顔の形が違ってくるということです。

 ちなみに前回書いた「口呼吸の健康上のデメリット」は、主に呼吸の浅さからくるものです。呼吸が浅いと基礎代謝に必要な酸素が足りなくなり、十分に代謝が行われなくなるために体温が低下し、その結果免疫力が落ちてしまったり、そのために風邪をひきやすくなったり、自律神経が乱れて、精神的に不安定になったりする可能性が高まる……などと言われているのです。

 ちなみに、口呼吸で風邪を引きやすくなるのは、喉が乾燥するせいもあります。

2023.11.05(日)
文=にらさわあきこ
資料提供=鳥山真翔先生