この記事の連載

 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 最近、顔の「間延び」が酷くて悩んでいます。年のせいだと諦めていましたが、それにしても加速スピードが速過ぎる! と不審に思っていたある日、同世代美女と会話しているうちに、呼吸の仕方にも原因があったかもしれないと思い至りました。

 というのも、同世代美女の顔がとても立体的だったので、「どうすれば鼻横付近を間延びさせないで、立体顔をキープできるの」と聞いたら、「普通に呼吸していたら、鼻横の筋肉を使うから間延びなんてしないのでは?」と不思議な顔をされたのです。……呼吸!

 すっかり忘れていましたが、呼吸ってとても大事なのでした。具体的には、鼻呼吸をちゃんとしているかどうか、です。このコラムでも、以前に鼻呼吸の重要性を強く主張したはずだったのに、長らくのマスク生活のせいですっかり忘れていました。

 そこで、今回は改めて「口呼吸のデメリット」と「鼻呼吸のメリット」を見ていきます。


●口呼吸は筋肉が緩む

 まずは、口呼吸のデメリットから実体験を交えてご紹介します。

1. 顔が間延びする①(目の下の鼻横付近)
2. 顔が間延びする②(鼻の下付近中心)
3. 二重あごになる
4. 舌が正常な位置より下がっているので、舌を噛んだり、下の側面に歯の跡がついたりする

 また、健康上のデメリットとしては、免疫力が落ちる、風邪をひきやすくなる、自律神経が乱れやすくなるなどがあげられます。

 それぞれを見ていきましょう。

 まずは間延びの件。

 普段は口呼吸をしている皆さまも、試しに鼻呼吸をしてみてください。鼻の奥、つまり付け根近くの筋肉が使われて、鼻横が温まるのを感じるのではないでしょうか。

 普段から鼻呼吸をしている人はわかりにくいので、片側を指でふさぐヨガの呼吸法で改めて鼻呼吸をしてみてください。鼻の付け根どころか、目頭近くの筋肉までも使っていることがわかるのではないでしょうか? ……そう、鼻呼吸をしていると、顔の上部の筋肉を自然に使うので、その辺りが間延びするのを食い止められると思うのです。

 一方、口呼吸では、顔の上部の筋肉を使う機会が減るので、顔の間延びが進んでいく恐れがある。事実、私は進みました(キッパリ!)。【=デメリットの1】

2023.10.29(日)
文=にらさわあきこ
資料提供=鳥山真翔先生