産婦人科医&助産師がプレママの悩みに答えます!

 はじめての妊婦ライフは体の変化に戸惑ったり、今まで普通にしてきたことも「これって大丈夫なの?」と不安になりがち。そこで、妊娠中の女性が気になる体のことを、日本赤十字医療センターの笠井医師と赤山助産師に詳しく教えていただきました。

<今回の相談>
Q.1 母乳をあげられるかどうか不安です
Q.2 妊娠線を作りたくない!
Q.3 妊娠中は肌トラブルが起きやすいって本当?

まだある! 産婦人科医&助産師への相談
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Q.1 母乳をあげられるかどうか不安です

A.1 まずは乳頭のタイプを知って、トラブルがあれば適切なケアを

 母乳には、赤ちゃんに必要な栄養がたくさん含まれています。それを理解して、妊娠中から母乳育児へ意識を高めるのは大切なことです。

 母乳の出方は乳房の大きさで決まるわけではありません。むしろ、乳頭の柔らかさや伸びのほうが大事。赤ちゃんは乳輪が隠れるくらい深くくわえておっぱいを吸い出すので、小指の第一関節くらい伸びて柔らかい乳頭のほうが吸い付きやすいのです。

 12週くらいになったら自分の乳頭をチェックしてみてください。陥没・扁平乳頭などは赤ちゃんがうまく吸い付けない可能性があるので、助産師にケアの方法を教えてもらいましょう。ただし、切迫流産・早産の人は乳頭を刺激することでお腹が張りやすくなるので、必ず医師の許可をとってからしてください。そして34~35週を過ぎたら、おっぱいの出口である「乳管」の詰まりを取り除く乳管開通マッサージを始めましょう。そうすれば出産してすぐに母乳が出やすくなります。

 また、乳腺の発達を促すためには胸を締め付ける下着はよくないので、家にいるときや寝るときはノーブラで過ごすように意識してみてください。

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2013.11.26(火)
text:Kayuki Senoo
photograph:Twonix Studio/shutterstock.com