産婦人科医&助産師がプレママの悩みに答えます!

 はじめての妊婦ライフは体の変化に戸惑ったり、今まで普通にしてきたことも「これって大丈夫なの?」と不安になりがち。そこで、妊娠中の女性が気になる体のことを、日本赤十字社医療センターの笠井医師と赤山助産師に詳しく教えていただきました。

<今回の相談>
Q.1 日常生活で気をつけることは?
Q.2 旅行や温泉を楽しんでも大丈夫?
Q.3 高齢出産だからこそ気をつけることは?

まだある! 産婦人科医&助産師への相談
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Q.1 日常生活で気をつけることは?

A.1 自分の“ベスト体重”を知り、食事と運動でコントロール

 昔から「妊娠中は赤ちゃんの分も食べる」と言われたりしますが、それは間違いです。体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を招いたり、子宮や産道に脂肪がつきすぎて難産になってしまう恐れがあるため、妊娠中の体重コントロールはとても大切です。

 そのためには、栄養バランスのとれた食事を1日3回きちんととること、甘いものや脂っこいものを控え、暴飲暴食をしないことです。さらに、塩分のとりすぎは妊娠高血圧症候群の原因になるため、ダシでしっかり味付けをして塩や醤油を少なめにしたり、できるだけ外食は控えるなど意識して気をつけましょう。

 また、妊娠中だからと家でじっとしているのではなく適度な運動をすることも大事。妊娠中の水泳、ヨガ、エアロビクス、ウオーキングなどは、切迫流産・早産などの恐れがなく医師の許可があれば積極的にやりましょう。

 ただし、自転車はあまりおすすめしません。妊娠中は注意力が散漫になりやすいので、バランスを崩して転倒したら大変。妊娠がわかったら自転車に乗るのはなるべくやめましょう。

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2013.11.12(火)
text:Kayuki Senoo
photograph:Mila Supinskaya/shutterstock.com