歴史が育んだ美食の町マラッカは
ここにしかない味の宝庫

 首都クアラルンプールから車で南下すること約2時間

 マレーシア初の王朝誕生の地であるマラッカ(現地ではムラカ)は、2008年に世界遺産に登録された歴史ある町。

 交易の拠点として栄え、ヨーロッパ列強に翻弄された時代を経て独特の文化が根づいています。食もまたそのひとつ。

 今回紹介するのは、魅惑のマラッカグルメです。

 まず、マラッカはクアラルンプールから日帰りで訪れる人が多いのですが、マレーシアごはんの会としては声を大にして言いたい。ぜひ宿泊して下さい! 

 なぜなら、可愛らしいチキンライス、虜になるローカルスイーツなど、ここでしか出合えない味がたくさん。

 1泊といわず、2泊、3泊してもいいぐらい美食があふれているのです。

 ではさっそく、ランチタイムにおすすめの店からご案内しましょう。

ごはんがまん丸でキュート!
「和記」のチキンライスボール

 シンガポールやタイなど東南アジア全域で食べられているチキンライスは、マレーシアでも定番の料理。

 マラッカに限らず全土で食べることができますが、ここのチキンライスは味がよいのはもちろんのこと、見た目がキュート。ご飯がまん丸なのです!

 つい、おにぎりのように手づかみしそうですが、そうではなく、ご飯をスプーンの背で押すようにしてしっかりほぐし、鶏肉とチリソースをご飯によ~く混ぜて食べるのが現地流。

 鶏だしがしみたご飯は、これだけ食べても一品料理というぐらい完成度が高く、胡麻油のタレがかかった鶏肉との相性は抜群。

 朝9時半から営業しているので、朝ごはんにもおすすめです。

2019.04.27(土)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)