旅を上質なものにしてくれる重要なファクターのひとつが“食”。あの宿の食事がおいしかった、という思い出はいつまでも記憶に残るもの。特に朝食にこだわったところなら、なおさらのこと。

 そこで今回ご紹介するのは、地の食材をふんだんに使った美食に定評がある「星野リゾート」各施設から厳選した3軒の“おいしい朝食”。

 ロケーションを生かしたユニーク&ヘルシーな朝食、それを食べるためだけにでも訪れる価値あり!


ジャングルを見下ろす
ガゼボで朝食を

◆星のやバリ

約3ヘクタールものリゾートの敷地には、運河を模したプール、渓谷に浮かぶガゼボ、渓谷を臨むダイニング、バリ建築の技法で仕上げたヴィラなど、ウブドの大自然や文化を感じられる空間で構成されている。

 プクリサン川とその流域に広がる世界遺産の風景に溶け込むようにして、ひとつの集落を形作るリゾート「星のやバリ」。

 周辺にはライスフィールド(棚田)があり、熱帯の樹々が生い茂り、バリ本来の美しい自然が広がっている。

 そんな星のやバリでは、2019年3月より“空中ガゼボ朝食”の提供をスタートした。

 朝の清々しく澄んだ空気の中、朝日が差し込むジャングルを見下ろす「カフェ・ガゼボ」でいただくのは、バリの郷土食“テラン・ブラン(TerangBulan)”をアレンジした朝食。

 まるで宙に浮いているような感覚と星のやバリでしか食べることができないオリジナルメニューで、非日常感あふれる朝の時間を楽しむことができるという趣向だ。

バリの郷土食をアレンジしたパンケーキをメインに、バスケットに入ったサラダやフルーツをピクニックスタイルで提供する“空中ガゼボ朝食”は、通年サービス。料金1名 250,000インドネシアルピア(税・サ別、宿泊料別)。

 “空中ガゼボ朝食”のメインとなる“テラン・ブラン”とは、丸型に焼いた生地に、黒米、ココナッツ、パームシュガーをのせて半分に折って作る、バリの郷土食のこと。

 熱帯モンスーン気候に属し、平均気温が高いバリ島では、エナジーチャージを兼ねて食事と食事の間にお菓子をよく食べるのだとか。

 “テラン・ブラン”もそんなお菓子のひとつ。はっきりした甘さとバターの濃厚な味、もっちりした食感がクセになるおいしさで、地元の人々がこよなく愛する一品だ。

 星のやバリではこの“テラン・ブラン”を、地元スタイルのもっちり感は残しつつ、朝の身体にもやさしい、あっさりしたアレンジに。ほどよい酸味と軽い口当たりが特徴のフレッシュチーズのクリームやマンゴーソース、グアバのコンフィチュールを添えて、ヘルシーさもアップ。

 サラダやフルーツが入ったバスケットとともに供されるので、ピクニック気分も楽しめる。

渓谷にせり出すように造られた「カフェ・ガゼボ」は、ジャングルの上に浮かんでいるような感覚を味わえる空間。目の前に広がるジャングルが朝日とともに刻々と色を変える神秘的な光景を見ることもできる。

 このスペシャルな朝食をいただくステージは、渓谷沿いに建つバリ風の東屋「カフェ・ガゼボ」。

 目の前には深さ170メートル以上もある渓谷に沿ってジャングルが広がり、まるで宙に浮いているような気分が味わえる場所だ。

 夜が明けると、木々の隙間から差し込む朝日がガゼボをオレンジ色に染め、目の前には朝日を受けてキラキラと輝くジャングルが広がる。

 鳥のさえずりや水の音も心地よい、自然に包まれた空間で優雅な朝のひととき。そんな贅沢すぎるこのシチュエーションをぜひ堪能してみたい。

ゲストルームは、随所にバリ伝統の建築様式を施した3タイプの独立型ヴィラ。星のやバリは、ワンランク上のステイを叶えてくれる大人のためのリトリートだ。

星のやバリ

所在地 Br. Pengembungan, DesaPejengKangin, KecamatanTampaksiring, Gianyar80552 Bali, Indonesia
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約) 
https://hoshinoya.com/

文=立花奈緒(ブレーンシップ)