その先の贅沢を求めて
美しき春の南会津へ
日光のラグジュアリーな魅力を毎号お伝えしてきたシリーズ連載「LUXURY NIKKO」。今回は特別編として日光のその先、南会津へと足を延ばします。
里山の風景が広がり、美味・美湯・美景に恵まれたこの地方は、日本の春を満喫する最高の場所なのです。
秘境・湯野上温泉で
絶佳の風景、美味、温泉を堪能
南会津への旅は、その車窓も大きな楽しみだ。浅草駅から東武特急「リバティ会津」に乗って約3時間30分。
800年余の歴史を誇る祇園祭の町・会津田島で乗り換えて、目指すは湯野上温泉。沿線には美しい里山の景色が広がり、窓の外いっぱいに展開される日本の原風景は、癒やされ度満点だ。
やがて列車はのどかな音を響かせながら、湯野上温泉駅に到着。春にはホームのソメイヨシノが満開となり、日本で唯一の茅葺き駅舎が鄙な旅情を醸し出す。
構成・文=矢野詔次郎
撮影=小野祐次