静謐な冬の日光
凜とした空気に心静まる休日

 冷たく澄んだ空気におおわれ、凜とした静寂に包まれる冬の日光は、心の奥深くまでが静かに満たされる貴重なシーズン。贅沢な安らぎに溢れるとっておきの隠れ家宿にチェックインしてこの時季だけのラグジュアリーをゆったりと堪能してみたい。

東武日光駅から車で約5分の隠れ家的プチホテル「別邸 向日葵」。2017年春には、古民家一棟貸しスタイルの客室“紫陽花”が登場、心穏やかな滞在を満喫できる。つかの間の非日常を楽しむ1泊旅行には「トゥミ」のアルミ製ラゲージコレクション“19 DEGREE ALUMINUM”をお供に。メタリックな質感と立体的なデザインが和の空間にも美しく映える、旅の新定番だ。〈左から〉インターナショナル・キャリーオン シルバー、マットブラック各108,000円(2点ともトゥミ/トゥミ・カスタマーセンター フリーダイヤル:0120-006-267)

冬にこそ出会える
未体験のラグジュアリー

 雄大な日光連山が雪化粧し、日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の二社一寺は深閑として、一段と荘厳さを増す冬の日光。紅葉を楽しむ多くの観光客で賑わう秋とはうってかわり、この静寂のシーズンこそが日光を愛する旅人にとって最も魅力的な季節だ。

幽玄な世界にまた新たな日光の魅力を発見する中禅寺湖。(C)Leonid Andronov/123RF

 1200年を超える歴史を受け継ぐ聖域を心静かに堪能でき、自分たちだけの時間を過ごせるとっておきの宿を予約すれば、その贅沢は格別なものとなる。

 冬ならではの楽しみといえば、市街から足を延ばして奥日光などへ出かけるのもおすすめだ。

氷結して神秘的な光景を造る華厳ノ滝。(C)METASITSONSAYAN/123RF

 中禅寺湖は幽玄なモノトーンの世界となり、例年1月から2月にかけて氷結する華厳ノ滝では、青く輝くブルーアイスが見られることも。ひと際冷え込んだ朝、各地に現れる霧氷の美しさも感動的だ。

 さらに毎年1月下旬から3月上旬に開催される湯西川温泉「かまくら祭」も必見だ。

約1200個のミニかまくらに明かりが灯る沢口河川敷ほか、全7会場で開かれる湯西川「かまくら祭」。日中も様々な楽しみを用意する。(C)Kitchakron Sonnoy/123RF

 平家落人伝説の地として知られる秘境の山里に大小無数のかまくらが出現し、夜になると明かりが灯されて、その光景は極めて幻想的……。日本夜景遺産にも認定された絶景だ。

 また、この地に湧く温泉は、400年以上も昔に平家の子孫によって発見されたと伝えられ、古くから美肌の湯として名高い。点在する宿に滞在して名湯と滋味溢れる料理を味わうのも貴重な体験だ。

 喧噪を完全に忘れ去って非日常の時間を堪能する冬の日光。これまで知らなかった新たなラグジュアリーに出会えるに違いない。

湯西川温泉 かまくら祭

開催期間 2019年1月26日(土)~3月3日(日)
入場料 平家の里メイン会場 510円、水の郷スノーパーク会場 1,000円

構成・文=矢野詔次郎
写真=小野祐次

この記事の掲載号

知られざる世界美術館の旅

CREA Traveller 2019年冬号


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