草津や箱根といった有名温泉地にはなぜかいいパン屋さんがある――。そのワケを探ってみると、おいしいものが集まる理由が確かにありました。今回は、フリー編集者の田辺千菊さんに、温泉地にあるオススメのパン屋さん6軒を伺いました。


温泉地のパンがおいしい理由

 ここ数年、温泉地に行くとパン屋さんを見かけることが多くなりました。しかもどこも大盛況。そんなことから温泉地でのパン屋パトロールがひとり旅の楽しみに。

 「温泉とパン」の関係をひもといていくと、旅館やホテルの朝食に地元のパンが使われていたり、温泉水をパンづくりに生かす店もあったり。

 味の評判を聞き別荘のお客さんも通い始めるなどの相乗効果が生まれ「いい温泉地にいいパン屋あり」が自分の中での定説に。

 お目当てのパン屋さんがある旅先では素泊まりにして朝食にパンを買うのが定番になりつつあります。


[鹿児島・清姫温泉]
◆BOULANGERIE NOËL
 (ブランジェリ ノエル)

温泉水で仕込んだ美肌食パン

 天然酵母と国産食材にこだわるベーカリー。

「名物は、日当山温泉郷の清姫温泉の源泉水を使った食パン。温泉効果なのか、パンも湯上がりのようにしっとり。まずは焼かずに食べるのがおすすめ」(田辺さん)

BOULANGERIE NOËL
(ブランジェリ ノエル)

所在地 鹿児島県霧島市隼人町姫城3-130-1
電話番号 0995-42-1718
営業時間 9:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日 日曜・祝日
Instagram @boulangerie.noel
https://noel190.exblog.jp/

2019.01.08(火)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Hirofumi Kamaya, Nanae Suzuki, Hiroshi Mizusaki

CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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好評の「ひとり温泉」特集。調べてみると、ひとりに優しい宿が、驚くほどたくさんありました。注目ホテルのオープンが続く今年は、宿に詳しい50人以上の方に、おすすめの温泉やホテルを伺い編集部が徹底取材へ! 新しい魅力と発見がいっぱいでした。