――俳優になろうと思ったのは?

 芸人時代に相方から「役者やったら」と言われたのがきっかけです。

 コンビ解散後、バイトやパチンコをしながらも一応は「役者になるために、劇団に入ろう」とか考えていて、でも当時は「劇団四季」とか「無名塾」とかすごく有名な劇団しか知らなかったし、「無名塾」なんて東大入るより難しいって言われていたくらいだし、とても悩んでいました。

――劇団「サモ・アリナンズ」との出会いを教えてください。

 やっぱりお笑いをやりたかったから、当時好きだった「ワハハ本舗」に入ろうと思いついたんですが、30万円くらいかかるワークショップを受けろって言われて。そんな大金ないから! パチンコばっかりしてたのに(笑)。

 そんなときにバイト先の友達が“小劇場”って言葉を知っていて、有名な劇団以外にも劇団はたくさんあって、小さな劇場で舞台を上演していることを知ったんです。

 で、「この劇団が面白そうだから観に行ってみない?」って誘ってくれて。それで観に行ったのが「サモ・アリナンズ(以下、サモ・アリ)」の舞台です。

――すごい! 運命ですね。

 そうなんですよ。下北沢の駅前劇場に初めて行きました。それが、もう、めちゃめちゃ面白かったんです!

 知らないおじさんたちの面白さに衝撃を受けて、観ている間はずっと腹抱えて笑ってましたね。芸人時代は先輩を見ても何とも思わなかったのに(笑)。

 観終わった後すぐ、「ここで役者をやりたい!」って思いました。お金もそんなに払わずにワークショップに参加できて(笑)、晴れて「村人B」で役者デビューを果たしたんです!

――すごくいい話ですね!

 でしょう! 小劇場の存在を教えてくれたバイト先の友達にはひたすら感謝、感謝です。でも実は、この後の25歳から30歳手前までは、ただただ地獄の日々でした。

2018.12.12(水)
構成=FUNFUN
文=濱野奈美子
撮影=佐藤 亘

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