モードマニアもうなる
話題の展示が目白押し
【パリ装飾芸術美術館】

 10年におよぶ内装工事と作品の修復を終え2006年の9月に再オープンしたパリ装飾芸術美術館はファッションとの関連性が深く、企画される展示がことごとく話題に。

 2017年の7月から2018年1月にかけて、ディオールの創業70周年を記念して「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」が開催された。のべ70万人が来場し、パリ装飾芸術美術館の112年の歴史の中で最多入場記録を打ち立てたことは記憶に新しい。

 会場には、300点以上のオートクチュール ドレスや創作に影響を与えた美術品を展示。アトリエで使用された生地やデッサンなど、貴重な美術作品が一同に集結した。ブランドのアーカイヴとして、また時代を物語る芸術作品としても楽しめる、素晴らしい内容となった。

 2018年9月2日までは「Margiela : Les Années Hermès(エルメス時代のマルジェラ展)」が開催中。

 自身のブランドであるメゾン・マルタン・マルジェラと、エルメスのデザイナーを兼任していたマルジェラ。その1997年~2003年にかけて創作された、作品を一緒に並べて展示することで、マルジェラのファッションに対するアティチュード、アプローチ、互いに創作に影響を与えたものなどを浮き上がらせる。すでに連日行列だそうなので、日本でチケットを購入しておくことをおすすめしたい。

Musee des Arts Decoratifs
(パリ装飾芸術美術館)

所在地 107, rue de Rivoli 75001 Paris
電話番号 +33 (0)1.01 44 55 57 50
営業時間 火~金曜 11:00~18:00、木曜 11:00~21:00、土・日曜 10:00~18:00
休館日 月曜
http://madparis.fr/

2018.08.15(水)
文=吉村セイラ
撮影=安部律子