奈良の朝って本当に素敵なんです。奈良はやっぱりお寺が中心の街ですから、朝はお経をあげる声や鐘の音が響き、お香の匂いが漂う。ゆったりと五感を刺激されつつ目覚めるのがおすすめです。

 そんな散策のあとの幸せは朝ごはん。竈で炊いた炊き立てのごはんと伝統野菜など、地元ならではの味を満喫してください。


ふわりと茶の香り漂う奈良名物を

●奈良ホテル 三笠

大和の茶がゆ 2,851円。
大和の茶がゆ 2,851円。

 1909年の創業当時の姿を受け継ぐクラシックホテル。

「家庭料理として親しまれる茶粥はほうじ茶がポピュラーですが、こちらは色も鮮やかな緑茶を使っているのが新鮮」(石村由起子さん)

 香り高く、優しい味の茶粥は緑茶ならでは。焼魚や焚合などと共に、正統派の和朝食を楽しみたい。

奈良ホテル 三笠

所在地 奈良県奈良市高畑町1096
電話番号 0742-26-3300(代)
営業時間 7:00~21:00(朝ごはん ~9:30)
定休日 無休
http://www.narahotel.co.jp/

●推薦してくれたのは……
石村由起子(いしむら ゆきこ)さん

「くるみの木」「秋篠の森」オーナー。ならまちでは観光案内施設「繭」、食堂&グロサリー「竈」、喫茶室「囀」の3棟からなる「鹿の舟」を手掛ける。

奈良の朝を楽しもう
おいしい朝食と朝のお散歩

2018.08.02(木)
Text=Mako Yamato
Photographs=Makoto Ito
Edit=Kanako Shibuya

CREA 2016年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いまの47都道府県いいとこどり。

CREA 2016年8月号

日本のいいとこ、いいもの、おいしいもの!
いまの47都道府県いいとこどり。

定価780円