ひと口に“山”と言っても、日帰りのハイキングから泊まりがけで行く本格的な登山までさまざま。山ごはんも、スタイルによって作る料理や調理道具が変わってきます。料理研究家の山戸さんが愛用するクッカーの中から最強調理ツールを、さらにそれらを使って作る山ごはんレシピをご紹介。

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◆ジンジャーチキンとナスのグリルのレシピ

■使う調理道具
フライパン

■材料(2人分)
・鶏もも肉:1枚(切り込みを入れて厚さを均等にする)
・ナス:1本(薄めの棒状に切る)
・塩・コショウ:各少々

<たれ>
・しょうが:1かけ(すりおろす)
・はちみつ:大さじ1
・醤油:大さじ1
・ごま油:大さじ1

■作り方
【家で準備すること】

たれの材料をよく混ぜ、鶏肉を漬けて冷蔵庫で一晩置く(夏場はこのあと冷凍するとよい)。

【現地で調理】
(1) フライパンに鶏肉の皮目を下にして置き、火にかける。
(2) 蓋をして弱火にし、焦げやすいのでときどきフライパンの位置を変えながら蒸し焼きにする。
(3) 鶏肉にほぼ火が通ったら返し、すき間にナスを並べる。
(4) 中火でナスを炒め、塩・コショウで味をととのえる。

■ポイント

鶏肉は厚みを均等にして下味を付け、冷蔵または冷凍する。フライパンがテフロン加工でなければ、水を少し加え蒸し焼きにするとよい。

●教えてくれたのは……
山戸ユカ(やまと ゆか)さん[料理研究家]
東京生まれ。2013年に東京から山梨に移住し、レストラン「DILL eat, life.」をオープン。玄米菜食とアウトドア料理が得意で、自然がテーマの編集ユニット・noyamaとしても活動。

最強の調理道具で作る
おいしい「山ごはん」

2018.05.16(水)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Kasane Nogawa

CREA 2018年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

アウトドアのいいもの150。

CREA 2018年6月号

OUTDOOR, BEST OF BEST 150
アウトドアのいいもの150。

定価780円

「この特集に、もっと早くに出会いたかった!」。一冊を作り終えた現在の心境です。目の前の6月号には、「自分で作った雑誌に、かつてこれほど付箋をつけたことがあったかな」と驚くほどの量の付箋が……。もう、欲しいものばかり。〈アウトドアのいいもの〉が教えてくれた、「徹底的に機能性を考えるとデザイン的にも洗練される」という発見。今年いちばんワクワクしました。