「オジサマが食後ストレートで飲む」
そんな固定イメージからの解放宣言!

田中美也子さんによるアフターディナーカクテル「Cache Cache(カシュカシュ)」、生田理実さんによるアフターディナーカクテル「Le Pont Blanc(ル・ポン・ブラン)」。コニャックがこんなにキュートなカクテルになるんです!

 今回もいい予感しかしない……。

 この日、街並みを染める夕暮れの空の色は、まさにコニャックを思わせる琥珀色!

前回神戸で開かれた、日本初のカミュ・カクテルコンペティションで、すっかり味と雰囲気のトリコになった私。

 今度は京都の桝屋町にある老舗フレンチレストラン「ひらまつ 高台寺」という風流にもほどがある場所で、「CAMUS × リカーマウンテン コニャック女子会」が行われるというではありませんか!

 最高のフレンチに、あのスウィートなコニャックがどうマリアージュするのか。楽しみで待ち合わせの1時間半前に着きました。浮かれ過ぎだ!

「ひらまつ高台寺」のロケーションの素晴らしさ!開放的な窓の向こうには、五重塔のライトアップが。「インスタ映え」というレベルを通り越した荘厳な風景。

 今回「フレンチ女子会」に参加するのは、eCREAアンバサダーの堤貴恵さんと上山香織さん。

 上山さんはワインが大好きで、現在資格取得の勉強真最中。

「“これがコニャック”だと意識して飲んだことは正直なくて。だからしっかり味わいたいですね」

 お酒も食べることも大好きという堤さんは、もう「今日は楽しむぞ」アンテナがMAX。「お腹もすかせてきましたよ!」とキラッキラした目で会場を見つめています。

 好奇心を全開にした女性のオーラはすごいですよ!

楚々とした美しい花のような笑顔の上山香織(うえやま かおり)さん(左)。そして太陽のように明るいオーラを放つ堤貴恵(つつみ たかえ)さん(右)。華やかです! アペリティフは、上山さんは「Jolie Highball」、堤さんは「SLOPPY French Highball」をチョイス。さすが、洋服の色にも合っています。

「ねえねえ、見て、これ、カワイイ!」

 さっそくアペリティフを取りに行った堤さんと上山さんが声をあげます。

 その視線の先には、星型に抜かれたオレンジピールが入った「SLOPPY French Highball」が。うわ、こういうのテンション上がります!

 そして私が思わずガッツポーズをしたのが、「Jolie Highball」。前回のコンペティションの試飲で、ものっすごくおいしかったのを覚えていましたから。

 ラズベリーの風味がふわ~んと漂ってきて、たまらないんだ、コレがッ。

CAMUSの美貌のカントリーマネージャー、「髪の毛サラサラの更紗さん」こと鈴木更紗さん。弾むような語り口でコニャックの魅力を紹介!

 アペリティフで空気が温まってきたところで、イベントのプレゼンテーター、鈴木更紗さんの登場です! 画面に映し出されたのは、大きなグラスを前に、葉巻を持ちダンディーな微笑みを湛えるLEON風メンズ。そう。一般的なコニャックのイメージです。

 「おじさまの飲み物」「ストレートで、しかも食後が基本」「ウイスキーと似てる」「高い!」

 これ、わかるなあ。実は私も最初はコニャックって父の晩酌のイメージだった……(汗)。

 けれど原料はぶどう。ワインと共通しているので工夫すれば食事との相性のいい、親しみ深い味わいになるのは当然。そして更紗さんは、高らかにこう叫びます。

「ということで、このイメージは忘れましょう!」

 おお、「コニャックを自由に味わおう宣言」です! 会場から温かい拍手が鳴り響きました。

この堤さんの笑顔!コニャックのタンサン割を傾けながら、話はコニャックのおいしさやワインとの共通点、美容、そして仕事や結婚についてまで、果てしなく盛り上がります。

 そうしてまず運ばれてきたのが、分厚い氷がボディに巻きついた「イル・ド・レ・ファインアイランド」の瓶。これをシャンパングラスに注ぎ、タンサンで割って自分たちで作ってみようという試み!

 好奇心の笑顔がピカーッと輝き、「作りまーす!」と私のグラスにもオリャッとタンサンを入れてくれる堤さん。ひゃー楽しい、嬉しい!

 そして料理がくるまでは、ワインの知識が豊富な上山さんに私たちが質問攻め。

「原料はぶどうだから、美容にもいいかもですよね!」

「蒸留酒なので糖質も気にしなくていいし」

「グラス、どこを持つのが一番いいんでしょうッ」

 おいしいお酒があれば、初対面でも女子トークのエンジンは即効でかかるものです。

2018.05.02(水)
取材・文=田中 稲
撮影=釜谷洋史