決戦は晴天の日曜日!
カミュが愛される港町神戸にファイナリスト集結
「今日のイベントは絶対盛り上がる……」
私は確信しましたね。
なんてったって、雲一つない快晴! 海の青さと空の青さの中にドカンと真っ白な半円を描く神戸メリケンパークオリエンタルホテルが城に見えたよ!
しかもこの日開かれしは日本初「カミュ・神戸フレンチハイボール杯カクテルコンペティション」。
「カミュ」といえば150年の歴史を持つ大手コニャックメーカー唯一の家族経営、フランスコニャックの名門。それをベースにした「神戸フレンチハイボール」は2017年「神戸開港150年」を記念して開発されてから、もうシッカリ人気が定着している。味わいはエレガントでまろやかで……。
いやもうワクワクしてあたりまえッ。さっそく会場へGO!
コンペのお題は次の二つ。
●第1ラウンド「神戸フレンチハイボール・ツイスト」
――港町神戸にふさわしい爽快なハイボール
●第2ラウンド「神戸アフターディナーカクテル」
――神戸の美しい夜景を眺めながら楽しめる食後酒
決勝まで勝ち進んだ7人が持ち時間内で、審査員の前で実際に作るというもの。
内容はシンプルなのですが、場内に張りつめる緊張感たるや(汗)。
ファイナリストたちの、演技前の呼吸を整える音や手の震えまでがリアルに伝わってくる絶妙なキャパシティ。しかも第2ラウンドは、プレゼンしながらカクテルを作るというハードルの高い10分間。見ているこちらまでドキドキ……。
さすがはファイナリスト。
「これだけは譲れない」というそれぞれの個性と、カミュへの愛が炸裂! 声が震えようが噛もうが、どんな思いでこのカクテルを作ったのか、時にはカクテルを作る手を止め、時には高々とカミュのボトルを上げ、熱いトークとシェイキングの合わせ技。
たんなる「カクテルを作るところを見る」ではないですね。ショーです、ショー!
「オレンジとシナモンって、絶対オイシイヤツでしょ、絶対」
「森崎さんとタパリヤさんの対決、エンターテイナー対決! 見惚れる~」
私と編集S嬢はテンションが上がり、副音声状態に。
常にスマイルを絶やさず、バーテンダーという仕事を「人と人をつなぐ希望」と表現した初々しい生田さん。真っ白なカクテルも彼女らしい! 手首のスナップが素晴らしく、お茶のお手前を見ているようなタパリヤさん、サスペンダーがお似合いでトークもまろやか、この人の作るカクテルは絶対やさしい味、と思わせる高橋さん、「緊張しています」と照れた笑顔を浮かべ、シナモンに火をつける姿がカッコよ過ぎる森さん。
7人全員、個性も、作るカクテルも濃い!
2018.03.16(金)
取材・文=田中 稲
撮影=釜谷洋史