知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。
マレーシア人のカレー使いは天才的
日本でカレーといえば、インドカレー、タイカレー、最近はスリランカカレーでしょうか。共通しているのは、日常的にカレー(とは何? という議論は置いておいて)を食べている国の食文化、ということ。これらの国と同じぐらい、朝から晩までカレーを食べているのが、私たちが偏愛するマレーシアです!
マレーシア人のカレー使いは天才的。ご飯にかけたり、ソースにしたり、麺のスープにしたり、つけこみ用のタレにしたり。いうなればカレーは、ふりかけやジャム、いや、日本人にとってのしょうゆぐらい身近なもの。
このように“毎日カレー”のマレーシアで、人気No.1のメニューがチキンカレー。今回紹介する東京・八丁堀のマレーシア料理店「マレーカンポン」の看板メニューです。
食べた瞬間、野菜と鶏のうま味がじわっと広がるコク深さ。鶏肉はやわらかく、素揚げのじゃがいもはホクホクの食感。
マレーカンポンのカレー作りは、玉ねぎ、にんにく、レモングラス等をミキサーでペーストにするところからスタートします。それらを時間をかけて炒めることで、野菜の甘みを引き出します。また、現地ではサラサラとした水分の多いカレーが主流ですが、このカレーは、とろみがしっかりついているのも特徴。
ムスキさんによると、この店で初めてマレーシアカレーを食べる日本人も多いのですが、みんな「おいしい!」と喜んでくれるとのこと。よく聞いてみると、なるほど、日本人になじみ深い、あの調味料も入っていたのです!
2018.02.15(木)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)