マレーシアごはん偏愛主義!

マレーシアごはん偏愛主義!

さわやかな酸味と深いコクがクセになる
南国で生まれたフィッシュヘッドカレー

 知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。

カレー色に染まった魚の頭

 魚の頭の料理といえば、日本では、カマ焼きかカブト煮でしょうか。東南アジアの美食の国、マレーシアで魚の頭といえば、ずばり、カレー。その名も「フィッシュヘッドカレー」です。

フィッシュヘッドカレーは、マレーシアやシンガポールでよく食べられている。鯛、ハタ、鮭などの白身魚の頭を使い、カットせずにそのまま煮込むため、大皿や大鍋で提供されることが多い。

 カレー好き、魚好きのマレーシア人がこよなく愛するフィッシュヘッドカレー。骨の多い魚の頭ですが、カマ焼きを食べるときと同じ要領で、エラの下や脳天の身をほじほじ。すると、カレーがたっぷり染みたやわらかな身があらわれ、魚好きにはたまらないのです!

マレー半島のグルメの町、イポーで食べたフィッシュヘッドカレー。皿の中央に堂々たる姿で横たわっているのが、魚の頭。白いご飯に合わせて食べる。

 カレーのタイプは、サラサラのスープ系。ココナッツミルクは比較的ひかえめで、フェネグリークやクミンなど清涼感のあるスパイスがきいています。多種のスパイスを使うのですが、それぞれが主張するのではなく、全体的にまとまりのあるマイルドな味わい。そのまとめ役となっているのが、タマリンドというマメ科の実の酸味です。

タマリンドの酸味は、レモンのようなツンとした味ではなく、あんずや若い葡萄のような丸い酸味。

 また、オクラ、茄子、トマト、ときに油揚げなど具だくさんで、それらにもカレーがしみしみ~。野菜のだしとカレーが混じり合っていて、それはそれは深~いおいしさなのです。

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2017.05.15(月)

文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)

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