知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。

東京・大塚で月500食を売り上げる人気料理
寒い日はマレーシアの“赤い麺”で温まろう

 オレンジ色のスープに青菜の緑、卵の黄色のコントラスト。食欲をそそる見た目だけど、こりゃそうとう辛そうだ~と覚悟してスープをすすると、おっ……舌にしみこむのはスープの深いコク。海老のうま味、野菜の甘さ、唐辛子の辛さは……数秒遅れてじんわりと。これこれ! マレーシアの「海老麺」です!

 もしかして、現地で食べるよりもおいしいんじゃ!? と、心のなかで拍手喝采しているのが、今回紹介する東京・大塚にあるマレーシア料理店「ラムリ」の「海老麺」です。

店の人気ナンバーワン。ひと月で500食以上の売り上げを誇る。メニュー名には「ペナン海老辛麺」と“辛”の文字が入っているが、そこまで辛くないし、なぜか店主もスタッフも“辛”を抜いて“海老麺”と呼ぶ。ランチセット 900円、ディナーセット 1,080円(単品980円/税込)。

 「ラムリ」の海老麺の特徴は、なんといってもスープ。味の決め手は、干し海老をたっぷり使った自家製サンバルで、ラーメンのタレのように使います。つまり、1人分用の小鍋にサンバルを大さじ1杯程度を入れ、鶏スープでのばして仕上げ。ラーメン的にいえば、このスープは海老と鶏だしのWスープなのです。

注文が入ると、その分だけスープを仕上げるのもラーメンの提供スタイルと同じ。

 もうひとつの特徴は、麺。米麺のフォー、ビーフン、卵麺の3種から、お客さんが好きな麺を選ぶことができます。1種にしてもいいし、2種、3種を混ぜてもOK。麺をミックスすると、食感や風味の異なる味を同時に楽しめるので、一杯のおいしさが2倍にも3倍にもふくらむのです。

右上から時計回りで、ビーフン、卵麺、フォー。ちなみに、マレーシア現地の屋台で、お客さんが麺の種類を選ぶのは一般的で、「ラムリ」ではその仕組みを取り入れた。店主マコさんのおすすめは、ビーフンと卵麺の2種ミックス。

 ゆでた麺に熱々のスープをかけ、仕上げに、にんにく油、揚げネギ、自慢のサンバルをさらにのせて。つるっと気軽に食べる麺というより、腰を落ち着けてゆっくり味わいたい一杯が完成です。

 さて、スープと麺以外にもうひとつ、注目ポイントがあります。それは、腹減り男子も満足のボリューム!

2018.01.12(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)