知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。
マレーシア、シンガポールなどでよく食べられている麺料理「ラクサ」。ラクサとは、スパイスやハーブを使ったスープ麺の総称で、「カレーラクサ」「ニョニャラクサ」「アッサムラクサ」など、さまざまな味があります。
今回は、日本で味わえる、マレーシア料理店のラクサに注目! 現地そのままのラクサから、東京発のつけ麺式まで、日本でもラクサの味は店によってそれぞれ。ラクサ好きの皆さん、ぜひ食べ比べてみてください! (順不同)
◆ペナンレストラン (東京・浜松町)
「アッサムラクサ」
東京・浜松町にある、ペナン出身の家族が営む店。週末の夜ともなると、日本人よりもマレーシア人率が高く、本場の味であることを証明しています。
ラクサは、ペナン名物のアッサムラクサ。パイナップル、ミント、魚のほぐし身など具だくさん。さらに、レンゲの上には個性的な香りをはなつ海老の発酵ペースト、そして激辛の唐辛子もたっぷりと。初体験の方には刺激が強いかもしれません。でも、これが現地の味です。数量限定なので、予約したほうがベターです。
ペナンレストラン
https://www.penang-restaurant.com/
◆マレーチャン (東京・池袋)
「ラクサ麺」
創業28年、日本のマレーシア料理店のなかでもっとも歴史のある「マレーチャン」。日本人オーナーがマレーシア料理に魅せられ、ナシゴレンなどの定番メニューから通好みの料理まで幅広く提供。
ラクサは、魚だしのアッサムラクサ。つるっとした舌触りに、もっちりとした食感の米麺が特徴で、スープをすすれば、魚の旨みとまろやかな酸味が広がります。比較的マイルドな味なので、アッサムラクサ初心者の方にもおすすめです。
◆ケニーアジア (大阪・難波)
「ペナンラクサ」
関西の食通に愛される大阪・難波の「ケニーアジア」。マレーシア出身のケニーさんが腕をふるう店で、調味料やソースは自家製、麺は工場に特注するなど、マレーシアの味にとことんこだわっています。
ラクサもそのひとつ。故郷ペナンのアッサムラクサは、魚のだしをベースに、マメ科のタマリンドの酸味、唐辛子の辛みを加えた自信作。常連客のなかには「このスープのおふろに入りたい!」と言う人がいるほど、ハマる味。ケニーさんの故郷への思いのこもったラクサです。
ケニーアジア
http://kennyasia.com/
2017.07.14(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)