シングルオリジンコーヒー時代の
新たなる幕開け
「丸山珈琲 表参道 Single Origin Store(シングル オリジン ストア)」が、2017年9月23日(土)にオープンした。
丸山珈琲は1991年に長野県・軽井沢で誕生し、山梨、神奈川、東京にも出店。10店舗目の立地として選んだのが、最先端のコーヒーショップが点在する表参道エリアだ。「表参道に集う感度の高いお客さんに、“シングルオリジンコーヒー”のおいしさ、面白さを体験してほしい」と丸山氏は言う。
シングルオリジンコーヒーとは、コーヒー農園単位で豆を仕入れて提供しようというもので、ここ数年コーヒー好きの人たちの話題にのぼるようになったキーワードのひとつ。コーヒー豆にコーヒー農園や生産者の名前を冠し、「その農園ならではの味わい」を追求しようというもの。品種や生産処理方法が単一で、ブレンドされていないコーヒーを意味する。
今回、表参道に誕生した丸山珈琲のコンセプトは「ディスカバーコーヒー(Discover Coffee)」。コーヒー豆にはすべて生産者の名前が付され、豆生産者との出会いの機会を提供してくれる。
表参道の青山通りからほど近い場所にある一軒家を改装した店舗は、1階がショップで、2階がカフェとなっている。
はじめて訪れるなら、1階の奥にあるディスプレイに注目したい。その日に販売している豆が、生産者の顔写真付きで紹介されている。
もちろん棚にある説明を読んだだけでは、味の想像をするのは難しい。1階では、豊富な知識と経験のあるバリスタに要望を伝え、試飲をしながら好みのコーヒー豆を見つけることができる。
丸山珈琲 表参道店では、常時約30種類のシングルオリジンコーヒーを用意する。なかでも表参道店限定で販売されるのが、ケニア産の「ニエリ・ヒル ピーベリー」「キニャリ ピーベリー」「カムワンギ ピーベリー」(各100g 988円、喫茶802円)。世界最高のコーヒー産地と言われるケニア産の豆のなかでも、丸山氏が特に選び抜いた3銘柄だ。
右:バリスタはまさに「コーヒー豆のコンシェルジュ」。
2017.10.03(火)
文=CREA WEB編集室