トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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タイの古都が誇る珠玉の5ツ星ホテル
「ダラデヴィ・チェンマイ」

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第164回は、大沢さつきさんがタイはチェンマイにある素敵なホテルをご紹介します!

古き良き時代のチェンマイに
タイムスリップ

レセプションのある本館はミャンマー様式の建物。夕刻、陽が沈むころにいちばん美しく輝く。

 タイが人気のデスティネーションであるのは不動なところだけれど、なかでもいま注目なのが北の古都、チェンマイ。

 18世紀の後半までつづいていたラーンナー王朝の都は“北の薔薇(ばら)”と呼ばれ、バンコクとは趣を異にする穏やかさと独特な華やかさで、旅人を迎えてくれる。モン族やタイヤイ族などの山岳民族や居心地のよさに居ついたヨーロッパ人、文化も料理も言語も……さまざまな交流が、この街をブラッシュアップして、よりお洒落な雰囲気を醸し出している。

ダラデヴィのエントランスは、レストランやブティックが並ぶ広場になっていて、その奥にこのメインゲートがある。そこから一直線に本館へと伸びた道路。往時をしのぶように、わざとガタガタに敷石を並べているという凝りよう。

 チェンマイのホテルも、いまタイで人気の豪華なブティックホテルあり、インターナショナル・ブランドのラグジュアリーホテルありと百花繚乱だけれど、今回は、とても特徴的な5ツ星ホテル「ダラデヴィ・チェンマイ」をご紹介したい。

 ラーンナー王朝の美しさに魅せられて、かつての王国の生活を再現してみせたというホテル。本気モードで再構築した建造物だけでも、一見の価値ありというところだ。ひとつの街をイメージして、その広い敷地に用意されたさまざまな趣向は、ホテル内だけで完結できるリゾートならではの完成度で提供される。

ラーンナー王朝時代の寺院を再現した美しい建物の中には、200年前の仏像が祀られていて、これは必見。毎日、11時と17時30分に祈りのドラが鳴らされる。

 敷地内を案内してくれたのは、英語ガイドのパヌポンさん。月・水・金曜の朝10時~11時の1時間、建築の話やラーンナー王朝の話などを中心に、無料でガイドをしてくれる。ホテルにはもうひとりタイ語のガイドさんがスタンバイしているので、それ以外の日時でも、2,000円弱でガイドを頼むことが可能だ。

 このホテル最大の魅力である建築や歴史についての詳細を知りたいと思ったら、ぜひともガイドツアーに参加しよう。

ガイドのパヌポンさんは、大学で美術の勉強をしているので、建築ふくめ、その知識量はハンパない。ホテルのすみずみまでを知り尽くしている感じだ。

 パヌポンさんの解説によると、ホテルには大きく「ラーンナー」「ミャンマー」「タイ・ルー(雲南のタイ族)」様式の3スタイルの建物があり、これにいわゆるタイスタイルとコロニアルスタイルが加わる。

タイの建築様式で建てられたフレンチ・レストラン「ファランシー」の前は、水田が広がっている。

 ラーンナーの“ラーン”は百万、“ナー”は水田の意味なので、ホテルにはガーデンとともに田んぼが広がっているのだとか。400人のホテルスタッフのうち、200人が庭師兼お百姓さんなのだそうだ。

60エーカーという広大な敷地には大きな蓮池もあり。陽が射しこむと、いっせいにその花弁を広げる様子はみごと。
タイ・ルー様式の建物。階段の手すりにいるのはドラゴンではなく大蛇。ナーガという水の神の化身だ。

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2017.09.13(水)

文・撮影=大沢さつき

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