「ザ・デヴァ・スパ」で
レジェンドの施術を受ける

この建物の装飾に関わった職人たちは、ミャンマーの宮殿の修復にも招聘されるほどの達人たち。

 趣向を凝らしたダラデヴィの建物の中でも、いちばん素晴らしいのがスパ棟で、ロイヤルミャンマースタイルといわれているもの。400人の職人が5年かけて完成させたという建物は、精緻極まる細工で埋め尽くされている。一部には装飾された古材も使われているのだが、それらに現代の職人芸が遜色なくフィットしていることがわかる。

スパのオープンラウンジ。白い部分が古材で、それはもう見事な装飾が施されている。でも、現代の職人がほどこした周りの装飾も決して見劣りしない。

 で、このスパ自体もダラデヴィの魅力のひとつ。スパを目的にこのホテルにやってくる人も多い。インドのアーユルヴェーダを取り入れていて、ドクターのコンサルテーション(診断・施術の選択・日常生活へのアドバイス)を受けてから、トリートメントに移る。

ドクター・スニータは、診断だけでなくヨガやメディテーションのクラスで教えてもくれる。この朝のクラスも無料なので、参加しないテはない。

 ユニークなのが、最初の診断。上半身に特殊なライトを当てて撮影すると、体のオーラカラーが写るというものだ。その色の分布状態によって、ドクターが体の悪いところを解説してくれる。

 私の状態は、とりあえずはまずまずのコンディションだが、アゴ周辺がよろしくないのと、体全体が冷えていると判明。どうやら頭も疲れているらしい……。カラフルな色に包まれた自分の写真を見せられ、虫歯はないか? おなかや腰は痛くないか? などなど問診される。

 さて、いよいよ極楽のトリートメント・タイム。ゆったりとしつらえられた18部屋あるトリートメントルームで、熟練のセラピストによる施術を受けることに。

 とくに2004年の創業以来勤めるレジェンド施術師のふたりがすごい。リフレクソロジーのレジェンド、アルファさんと、顔と頭のマッサージを専門とするリーさんだ。

 ラッキーなことに2日連続で彼らの施術を受けられたのだが、パーツのマッサージなのに全身が驚くほど軽くなった。彼らには、セレブゲストからの指名が入ると聞いて、納得。たしかに神業だった。

ふつうだとここにハスの花なのだけど……白い菊にちょこっとピンクの菊というフラワーアレンジメントに感心!

2017.09.13(水)
文・撮影=大沢さつき