いよいよ、鍋の登場です!

 さて、しゃぶしゃぶを思い切り食べたいので、タンシチューは断腸の想いでスルー。次回のお楽しみが増えたじゃないか! という考え方で自分を説得する。

美しいグラデーションしゃぶしゃぶ。ビローンと大きな霜降りロースのみだった時代と変わったものである

 しゃぶしゃぶは、いくつかの部位を盛り合わせた「極上牛吟選盛り合わせ」をマストで! そう、これこそが牛の部位を複数楽しめるしゃぶしゃぶ。写真は、ヒレ、ランプ、イチボ、サーロイン、ザブトン(内容は変わることがあるそうです)。

 グラデーションが美しくて乙女心を刺激しますが、同時に肉欲も刺激します。脂の入り方も違うし、赤い部分の色も違うんですね~。思わず見とれてしまう光景。

 やはり流れはあっさり→こってりが正しいのだろうか。赤身のヒレあたりから、しゃぶしゃぶ。目利きが選んだ上質の牛肉で、冷凍を一度もかけていないため、「チリチリチリ~」と縮まるようなことはない。アクも驚くほど出ない。ヒレはしっとり湯上り色くらいに仕上げて食べるとカシミアタッチのやわらかさ。

 ランプは好きなお肉。ちょっと鉄っぽい味がして、肉を食べている充実感があるから。なーんて生意気なことも語りたくなるほど、肉味ダイレクト。イチボはそこに甘さがプラスされるような多幸感がある。サーロイン、ザブトンは霜降りフリフリで、しゃぶしゃぶ王道のおいしさなのであった。

Column

北條芽以のLOVEレストラン

美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!

2012.03.08(木)