LOVE:肉塊
惜しげもない肉塊

レストラン:WAKANUI(ワカヌイ)|東麻布

 ここにも肉のことばかり書いているのでお察しいただけるかもしれないが、私は肉を食べるのが好き。しかし、焼き肉はあまり行かない。なぜならば、肉が小さいから!(自分で焼きたくない、という理由もあるけれど)

 そんな肉塊族に愛されているのが、ここ「ワカヌイ」。私も大好きです。ここはニュージーランドから世界中にお肉を売っている企業がやっているレストランで、とにかく肉が「惜しげもない」ところが好きだ。看板メニューは牛肉のリブアイ。骨付きだと1kg、なしでも350gか500gかというチョイスになる。もちろんシェアして食べるのが前提だがうれしい塊ぶりである。さらに迷っちゃうのが羊。骨付きのラムラックをハーフにするかフルにするかというシンプルな選択肢だが、どんなバランスで牛・羊を食べるか……なんという素敵な悩みでしょうか。ちなみに、メインのお肉は名物のラムチョップをちびちびかじりながら待つのが正解だ。

こちら500gのリブアイ。シンプルすぎるほどシンプルな光景だ。ソースは赤ワイン、ベアルネーズソースのほかに「醤油ガーリック」があるのがそそる。

 さて、こちらが牛の骨なし500g。キリッとしてかっこいいでしょ? 備長炭を使って焼いているそうだが、お見事である。肉の角っこがパキッと焼けていて、もっちりと中から膨らんでいるような姿がかっこいい! アーガイルのような焼き目もかっこいい!!  付け合せはフライドポテトやらサラダやらキノコやらからチョイスして別に盛られてくるため、お皿にはにんにくとクレソンのみで、こちらも潔いのである。

 切り分けるにしてもあまりちまちませず、人数分に大きくカットして各自黙々といただきたいものだ。切り分けた断面ももっちり盛り上がってくるところがいいのだが、そう、興奮して写真を撮り忘れた。

 お店に入ったらすぐ目に入るが、牛は店内で熟成。かなりがっつり寝かせているようだけれど、ほどよくさっぱりしたところまで。歯切れがサクッとするような爽快な熟成具合なので、たくさん食べられる。こうなるとパンもごはんもなくてもスナック感覚で(?)ぱくぱく食べられるから不思議。これが赤身の魅力というやつか。

<次のページ> 桃色仔羊のラックにうっとり

2011.12.15(木)